2010年3月の歌


・モザイクのタイル絵による向日葵も金に輝く孔雀時計も
 
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祥  * 『制作日付け順、月別』 * 12:52 * comments(0) * trackbacks(0)

2010年2月の歌

JUGEMテーマ:小説/詩
 


「好き」、「嫌い」、恋占いの花というマーガレットが今日の誕生花

魂のアクロバットをするように激しい動きみせる嘴太

諦めていることばかり千年も雨降るような森があること

私の好きなお寺は鹿苑寺 緑のときも雪降るときも

京都には東寺があって師走には弘法さんもあって賑わう

山村紅葉が出ている今日はサザエさんのような髪型をしている

この先は破産に向かってまっしぐら なんていうことがありませんように

配分を如何せんとも日本の凋落とどめる処方箋無く

トヨタが駄目、ソニーが駄目の今日日頃ユニクロ、ニトリばかりが潤う

死に体をひきずりながら漸くに希望の朝日見んと振り向く

各国の出口戦略揃うころ与野党攻防に明け暮れる国会

世界一の借金大国日本の不況の底で蠢く蟷螂

どのように堪えて生きるか逃げ出すか 米国債を買えとF氏は

国民が塗炭の苦しみ舐めたとして 終戦直後とどこが違うだろう

しかしまた仮に日本が破産してなどという事態が想定できますか



仮にもし超インフレに襲われてそれでも暮していけるでしょうか

進むも地獄、引くも地獄の暗闇を手探りながら歩く一統

週刊誌の見出しに躍っている文字は「ハイパーインフレ」、「国債暴落」

暗雲が垂れ込めている日本の希望の青空ってどこにある

眠れない夜の向こうの岸辺には黄泉の国へと誘う小舟

旅をして私に帰る どこにもない居場所探して旅をしていた

風が吹く木の葉がそよぐシャボン玉そらに向かって漂い出した

探しても見つからないないさ その筈さ 居場所は移る 移り気な奴

連綿と伝え継がれて如月の〈百手〉の的は射子衆を待つ

大的は竹で編まれて紙張られ墨黒々と祭りの庭に

理不尽な要求突きつけられている断る力がいつでも足りない

嘴に紛争地帯、翼にも紛争地帯 地雷埋む胸



舞い降りてきた白鳥に似るユーラシア大陸俯瞰する緞帳は

生きていることが哀しくなるような焦り募ってくる氷雨の日

死んだような毎日 沈滞した日々 黒船よ来たれ 国母くん がんばれ

語り手は壇ふみさんで湖の浮き寝の鴨の歌のことなど

岡井氏がTVに出ていて万葉の皇子の歌など解説している

篝火は赤々と燃え燃え尽きる 命の炎に残り火は無い

「人は皆何かを信じて生きている」殿様蛙は信じていない

それもよしすでにこうして断ち切れて風にゆられている銀の糸

訃報聞く頃か桜が咲く頃は 雪解け水が疎水流れる

リアリストN氏の耳のとんがりが砂漠の掃除屋ハイエナに似る

ゆえのない焦燥感に苛まれ二月半ばの雪降る真昼

「イワン様これは喜劇なんですよ」スメルジャコフは薄く笑って

赤坂のアクトシアターで観たあの時の熱い拍手とフィナーレの雪

『カラマーゾフの兄弟』を視る 今回はスカイステージの番組として

再登場の指揮者の指が天を指し 歌劇『薔薇の騎士』組曲

音楽も文学も演劇も何にも救えぬよしなしごとを

生きていることがしんどくなってくる人生にまだ夢はあるのか

少しずつよくなってゆくときの春夕暮れに似たる気分の

他人事ではないと思って見てしまう 新築間もなさそうな家の変容

お隣は唯今新築中の家 危うく延焼は免れた模様

外観に変わりは無いが黒焦げの室内が見え火事のその家

亡くなると思わなかったなつめさん「DANCIN’ CRAZY」の残像のこる

日本の古典の凝縮度のことを凝縮された思いのことを

書くことを愛してもいた対談で古典に興味があると言っていた

そうそして名文章家、父坂田寛夫譲りの天性の冴

画面には大浦みずき昨年の秋亡くなったダンサー、女優

華やかに燃え尽きたのは戦船 鎧武者など討ち死にをして

短歌は死んだ では何が生きている 火の鳥となり

空っぽの現実としての私がおり更新の無い日々がある
祥  * 『制作日付け順、月別』 * 15:17 * comments(0) * trackbacks(0)

10月の歌

<制作日順(逆順)2008年10月1日〜10月31日>

・西空に紅の雲湧き出でて小春日和の一日も終る
・急ピッチで上昇してゆく指標株 諸株追随して駆け上る
・リバウンド相場の常でストップ高 下がったものほどよく騰がる習い
・業績悪折込済みとなる頃は水準訂正なかば完了
・ネイキッド・ショート・セリング禁止され公的年金大量買いも

・上下幅千円平気で上げ下げしカジノ経済残存される
・何回もチャンスを与え何回も利食いをさせる波動の軌跡
・このように高い日は売り安い日に備えて空かすフリーハンドで
・恐怖して買い安堵して手放す 底値鍛錬される波乱期
・下げ波乱要因解消されぬまま下げすぎ修正相場始まる

・要因が解消される日はなくてただただ時間の闇があるだけ
・動反動、乱高下するその度に誰かが富んで誰かが貧して
・十月はいつも底値をつける月 今回もまたそうなるかしら
・幾重にも千仞の谷あるやもしれず心してゆけ崖の細道
・今回の危機は誰かが演出し企まれたものとするならなどと

・このような大変動を喜んで巨利を蓄えた人がいるはず
・アッパー・イースト・サイドに集まった富であるからまた戻りゆく
・売り気配、ストップ安が買い気配、ストップ高に変わる易さに
・原油価格暴落をして日本の製造業にあかねさす昼
・大型の主力株には一段とボリュームアップした買い物が

・さはあれど明日は明日の風が吹き明日の陽が照る気まぐれな風
・何一つ傷むことなき富の構図 <「蟹工船」で人は救えず>
・10000円も射程圏内に上げ幅拡大しながら終る
・この道の行く先昏し ちぎれ雲浮かんで冬に向かう窓外
・乱高下しながら着地点さがす新大統領と世界の株価

・全米のプライムタイムを買い切って呼びかけているオバマ氏がいる
・洋上に船を浮かべて秋の海 水平線が遠い伊豆沖
・もう終り?終りだったら浅すぎる 地獄を見ずには終らない劇
・「再入場される際にはチケットを必ずお持ちくださいますよう」
・出来高もそこそこに出来、落ち分を買い戻される主力銘柄

・「一財産作れるチャンス」でもあれば長々し夜の夜明けであれば
・銀行と不動産だけ除かれて全面高の東証一部
・SP500の指数が先行しダウ平均を先導してゆく
・当面の底を確認するように騰がるところに大鴉の群れ
・GMとクライスラーが合併する 身体の重さが悲しい恐竜

・無借金体質名古屋の企業から世界へ発信する軽量化
・車には太陽電池積み走る <世界を走る日本の車>
・などと言えばナショナリストと誤解され日本主義と揶揄もされようか
・私は心と身体を癒すだけ もう選別は始まっている
・格言その一『野も山も皆一面に弱気なら阿呆になって買いの種播け』

・PBR一倍割れの優良株 石ころのごと翡翠、碧玉
・解散価値以下に放置をされている露天ゆたかに湧く湯にも似て
・GMが潰れるとしても日本のトヨタやホンダは駆け抜ける風
・高値には売り物、安値には買い物 売り飽きた頃芽生える緑
・戻ったら戻ったところを叩こうと待ち受けている売り方の堰

・下がったら下がったところを掬おうと待ち受けている買い方の網
・乱高下しつつも川は流れゆきやがて汽水へ河口へ海へ
・簗に鮎、竹に山女(やまめ)が躍るから渓流の秋は愉しからずや
・白鷺が小川に立っている秋の一日は暮れて日あたる木橋
・未体験ゾーンに突入する株価 宇宙探検旅行にも似て

・日本の円が玩具にされ久し この秋空はまやかしの空
・市場なお暴落続くいつしらに天下分け目の関が原も消え
・マーケット指標無惨に壊れつつ実体、虚構の段差踏み越え
・日本の円の高さが招くもの キャッシュ化急ぐ海外ファンド
・1982年以来26年ぶり安値 賽の河原に積むさざれ石

・PBRの稀釈も続き優良株トヨタ自動車3000円割れ
・ソニー株1821円二年前誰が想像していただろう
・バブル崩壊後安値などあっさりと更新しつつ酣(たけなわ)の秋
・資本主義崩壊の音、軋む音 箍も重機もなく壊れゆく
・恐ろしいことではあるが数十年ぶりに示現したチャンスでもある

・世の中に再び昇らぬ太陽も再び止まない雨もないこと
・商いの地道なモラルを守ること 再び生きるただそのために
・その虫は這いずり回り這い上がり頂上の梢(うれ)めざす過程ぞ
・内心は隠しおくべく隠しおく 商業圏に繁栄よあれ
・勝つために巨大化してゆくコンセプト 当たるもの全て薙ぎ払うのみ

・大いなるものに刃向かうものは潰えゆき ひれ伏すごとき田んぼの稲穂
・勝つために大きく大きくなってゆく 膨らみ続けるトノサマガエル
・勢いが増してますます膨らんで爆発寸前まで膨らんで
・過大化は寡占化にまたつながらん借入金を巨く抱えて
・その町の大規模店舗、森と池、畑と野原、風渡る空

・「想像を超える津波」と表現するグリーンスパン前FRB議長の証言
・上洛の途上に倒れた信玄にどこか似ている小沢さんかも
・債務超過金融機関がとりあえず大手金融機関にもあり
・目無魚底無沼に棲むようにソニー株価の2000円割れ
・揉み合いの三角持ち合い抜けいでて下振れてゆく株価ではある

・株下落果てもあらずも踊り場を後に垂直落下するもの
・振幅は次第に収束するも株 次第に拡大するもまた株
・セーリング・クライマックス胆力と胆力戦う大団円成る
・リバウンドやがてあるべし粉々に砕ける石と弾むボールと
・ハンガリー、チェコ、 スロバキア、ルーマニア、通貨不安という爆弾が

・企業では既になくなり国家破綻国家破滅の淵に佇む
・深淵へ向かって旅立つ宇宙船 その空洞の透明の罠
・究極の救済機関の国家にして破綻している国家でもある
・自らを救済するべくその蜘蛛は幾何学模様の網を広げる
・蜘蛛はその獲物の重さを知らざればその中心に座して待つらし

・恐慌の渦中にあれば恐慌が見えざりしかな歴史を捲る
・歴史的安値更新して引ける株価があって降る雨のなか
・華麗なる大団円を結ぶとき木の実小さくその実をつける
・華麗なる大団円にして序章 草光る日の明け方の夢
・途上国信用不安を懸念してさらに落下を続ける市場

・GMが閉鎖されるということも米国市場の懸念の種に
・木曜日 クリーニング屋さんはお休みでシャツが出番を待つ白い棚
・カンカンと誰かが鐘を敲く音 石打つ音もまじっているか
・早朝の道に橡の実落ちている 橡は大きな影引いている
・1920年代輝いた作家スコット&アーネスト 未知に向かって投げ出す心

・1940年12月21日スコット・フィッツジェラルド心臓麻痺にて死亡
・そしてその68年後の昼下がりアメリカン・ドリーム砕けるアメリカ
・百姓はなかなか難しいものと牛蒡、山芋、独活にてこずる
・秋播きの花一面に播いたのち牛蒡、生姜の収穫をして
・女王の損失65億円という英大衆紙のニュースの意味が不明ではある

・二番底探る動きか踊り場か山路の岐路の馬頭観音
・糠に釘打ち込むような安易さは転換の相であるかもしれず
・なおやはり心配性の私にはこの先がまだ暗く思える
・心配性の私は不安 秋の日は夢を見ている杜子春の夢
・V字型回復を待つ市場には国家という名の資本家がいる

・ストップ高続出をする市場なれど悲観楽観相半ばして
・先物は1300円上昇とバルチック海運指数を除き
・売り方の買戻しもあり急反騰すれども遠き安定局面
・総悲観、総楽観に様変わりする市場 いつまで続く秋の青空
・千円を越すゾーンには戻り売り出て来る線も次々とあり

・持続的上昇相場に移行する正常市場を形成しつつ今日のところは
・人間が希釈されゆく世界にも言葉は可能であるかと風が
・空をゆく雲の放恣はかぎりなく滴る雨の粒を含んで
・ソレデモヒトハ圧縮率の高い詩型を選ぶのだし問題はなく存知候
・チャート的にはとても綺麗な三段下げ 底値に届いて明けの明星

・株式の反騰反発乱高下 体温グラフのような罫線
・夜明け前は最も暗いと言いますが天飛ぶ船や天翔ける馬
・ミネルバの梟が鳴く黄昏の帝国がある長い夜がある
・大陰線引いて一本底となる 凱歌と悲鳴が入れ替わる朝
・一転し暴騰もする株価なれストップ高の続出もあれ

・そののちの実勢悪を織り込んで上昇持続となればよろしく
・まだ長い調整がある反騰と反落交互にくりかえしつつ
・対策と実勢悪の綱引きが 今しばらくは光りと闇が
・夜の虹、夜明けの空にかかるとき青いしじまを醒めない夢が
・ジンバブエのインフレ率2億3100万%というニュースが流れていたが

・いつの間にか鳥類図鑑の更新もなくて風立つように逝きたり
・雨上がり東の空が明るんで大きな虹の半円があり
・「兆候も遺書もない」から管理する側に責任無いとは言えず
・秋の夜の無明の闇に消えてゆく壬の三浦和義亥の刻の縊死
・事件はありそして事件はなかったとロス疑惑永遠に疑惑のままに

・最高の環境とでも言うべきか 段落 反語でも皮肉でもなく
・足元が揺らいできている日本の生保が本日ひとつ潰れた
・千円を越える暴落、前日比 直下型地震に日本も見舞われている
・「特異なケース」であるかどうかは後の日に 続くところがなければいいが
・Jリート破綻 ニューシティ・レジデンスの破綻 不動産投資信託初めての破綻

・下落率世界第一 日本の株価に何が隠されている
・激震に激震続く世の中は水位の上がる水牢に似て
・年金の原資の目減り限りなく確定型拠出年金もまた
・公的な年金原資の危機的な状況さらに深まるばかり
・理由無き理由が一番怖いから羽音を聞いて逃げる人々

・銀行も保険会社も破綻して明日の見えない模索が続く
・戦争をまた企てる戦争屋 アフガンの危機煽るネオコン
・政権の交代期には拘束を逃れて向かう防衛予算
・不景気を理由に戦争したがるがその戦争の浪費も原因
・為替、株、債権安のトリプル安 世界不安を映して下がる

・値下がり銘柄1600、値上がり50、株式にゲリラ豪雨が襲っているね
・潮流に乗った世界の回遊魚 リスク回避の流れに乗って
・深刻な状況ながら限りなくチャンスに満ちた市場でもあり
・安易には手は出せないが「眠らずに動く世界」の雲を見ている
・じっくりと見回すならば蘇生待つ優良企業の株も交じって

・一財産作れる環境ここにあり 恐怖に沈む人々がいる
・それにしても時間がかかりそうだからこの悲喜劇の終幕までは
・矢のような速さで飛ぶより気まぐれな風にまかせてささら笹舟
・瓢湖には白鳥が来て鴨遊ぶ 列島の冬まじかき頃か
・9000ドル割り込む市場は「根拠なき絶望」であると語るオバマ氏

・日本も8000円台日経平均が現実となる桐一葉散る
・不動産証券破綻相次いで雇用悪化に拍車がかかる
・怖的市場となってこののちを楽観すること難儀の極み
・レタス播き大根を播き水を遣る 蛇口近くで蟋蟀が鳴く
・青空に雲もない日の作業小屋 芽の出たじゃが芋転がっている

・大階段降りて来るのは羽飾り 羽を背負った孔雀の王子
・久しぶりの畑 あけび、柿の実、胡桃の木、無花果熟れて雉が来ている
・緑、青、蛋白質が光るときノーベル賞の羽音聴こえる
・ゆっくりと船が沈んでゆくような巨艦の船首あるいは船尾
・CDS(Credit default swap)という爆弾が破裂する原子爆弾並みの威力で

・1994年のバカラトン 頭脳集結する避暑地フロリダ
・各国の協調利下げを促して基調はいまだ下げ止まらずに
・催促が脅しにも似る激しさに主要各国同時株安
・銀行に資本注入、そののちに景気対策するべしという
・ニューヨーク発にて欧州経由してアジアに至る道筋の果て

・ニューヨークの動向次第で夜が明けて同じ懸念で迎える明日
・消費者のレベルに進み世界中覆っているゆえ正に「グローバル」
・サイボーグスーツ着用 <落ちて来るナイフ>を掴む準備完了
・まだ下があるかもしれないかもしれないかもしれないがそろそろの線
・9000円割れも間近き市場には市場資本の残骸ばかり

・政局の不安後押す現実に日経平均さらに落下す
・千円安、二千円安おかしくないように下値支持線突き抜けてゆく
・最安値更新しつつ放置され誰もリスクを拾わぬ市場
・後場さらに下げ加速する市場にて選挙結果を不安視もして
・リバウンド確認してからでもよいし弾ける栗は危険すぎるし

・上がってもすぐまた下げが下げを生む金融危機の終る気配無く
・換金売り、需給懸念の悪材料出尽くすまではフリーハンドで
・連れ安をしている業績好調の優良株もあれば見ている
・利己的にいうなら楽し下草を刈り刈り取られ陽あたる樹林
・恐慌になった場合も覚悟して売られすぎたる銘柄などを

・業績の下振れ、減額修正を横目に見ながら底値模索か
・当面は一瀉千里の下げを見てそののち息を吹き返すまで
・緊急避難脱出シナリオ準備なく年金基金の目減り激しく
・恐慌がもし来るとしてそれはいつ 磨り減るように消えた銀行
・担保割れ住宅価格の影深い郊外電車の帰るその街

・余裕ある階級集うヒルズにも光りの消えた階層がある
・巷にはヒルズの呪い噂する ライブドアからリーマンまでを
・輸出株軒並み安の象徴のようにトヨタ自動車下がり続ける
・面白いように下がってゆく株価 ストップ安に躍る売り筋
・セーリングクライマックス過ぎ去って青一色のボードなるべし

・ストップ安続出している市場にはもはや人無くゴーストばかり
・一旦は逃げておくのがベストだと解約されるファンド多きか
・恐慌がもし起きるならその時は逃げ場もなくて諸共の惨
・対策が後手後手になるそれゆえに長期低迷相場のおそれ
・1929年の恐慌の前夜祝杯を上げていた人も

・日本の住宅市場の壊滅があれば20年ぶりの出来事
・ある意味で先遣部隊であったかも山一破綻や買取機構
・そういえば中坊公平という人が前回の日本のバブル崩壊時にいた
・あざなえる禍福であれば大地震、水害、飢饉の起こらぬことを
・その時は、多分市場は閉鎖され預金も封鎖されるのだろう

・アジアには怨みつのって騒乱が鳥インフルのように広がり
・千円を越す下げになるかもしれない日本の引け値を世界が見つめているね
・織り込めばすべては終る株式は その後になる経済の実
・対策は強化されつつ効果なく失望売りを誘う対策
・政権が定まるまでの空白を季節は流れ落葉散る街

・珍しいほどの買い場になるような三つの窓を開けて飛ぶ星
・さはあれど疑心暗鬼の市場には紙一重なる懼れ渦巻く
・円高はとどまることを知らなくて為替相場をたれか操る
・金利差をめがけて群がる蠅のごと蠅取り紙に鈴をつけよう
・各国の協調利下げの効果見てまたぞろ売りに回る族(やから)か

・時は今、土岐は今とぞ光秀の最期は土民の竹槍の露
・信長が一期は夢と舞う頃か 夢に狂うて炎の最期
・夕空に一番星があるように夜明けの星も瞬くだろう
・ノックダウンされたウオール街の雨 雨に唄えば楽しき朝
・音もなく静かに雨の降る朝だ 時雨模様の日本の秋

・身もすくみ心もすくむこんなところ こんなところに花の咲く場所
・「見渡せば花も紅葉もなかりけり」栗鼠の勤勉、木の実を蒐め
・「先行きは不透明です」一度でも透明なことあっただろうか
・垂直に落下し煙になるというエンジェルフォールにも似て霧のごと
・どこまでも混迷続く底なしの沼にうごめく毬藻、藻の屑

・複合危機脱出シナリオ描けずに混迷つづく世界の空ろ
・国有化次々発表されている今たそがれの資本主義あり
・明日なき世界に浮かぶロワイヤル スープに溶ける小口債権
・安定化法案空しく崩落はやまざりけりな資本市場の
・世界中買い手不在の市場ゆえ信用収縮果てもあらざり

・リスク資本持たざることを最上の避難通路の確保と心得
・先行きは下方修正されつづけ生活防衛路線に変わる
・東証のREIT指数は千円を割っております連鎖不安に
・一万円割れももうすぐ底割れの懸念やむなし日経平均
・メガバンク、損保、証券、不動産 果てなく下げる平均株価

・ヨーロッパ金融市場を懸念する信用不安が投げが投げを生み
・売りに売り加速しながら下げてゆく実勢悪が後押しをする
・加速して切り下げてゆく主力株 抵抗もなく無気力に萎え
・買い手なく下げてゆくからメガバンク、地所、重工は重く沈んで
・直近の安値をさらに切り下げて新安値ほぼ1000に近づく

・先物に外資の買い物伸びて来てマイナス乖離の極まる頃か
・先物に蔦這うように這ってくる機関の手あり緑の指あり
・色褪せて立ち枯れてゆく彼岸花 秋の陽ざしのつよく照る頃
・朝靄の中から獣あらわれて何事か告げまもなく消えぬ
・「風立ちぬいざ生きめやも」小説の冒頭にして終わる一生

・無関心、無傷に似たり 地味に生き地味に死んだと路傍の石が
・そろそろかまだかと見ている神無月 燦めき消える一つ星あり
・さはあれど叩いて試すメガボトム再び三度崩落を見て
・恐怖指数、総合指数ボトム圏 示して暫し過ぎ行く時間
・法案の下院可決は既に折り込まれ材料出尽くし感にて引ける

・反騰を期待するより安全を確保するらし危険を避けて
・明日には反騰しても来週は反落するに馴れる市場か
・崖っぷち一転すれば当面の底になるかと気球の一つ
・あと千円弱 崖っ淵とはこのことと日経平均株価を眺める
・しかしそのトヨタが下げる底なしの低落株価が指数を下げる

・トヨタ自動車売り上げ25兆円 減額修正迫られながらも
・無気力な市場が続くどこまでも下げ止まるまで様子見続く
・トレンドが確定するまで市場には弱気の虫が住みいる模様
・なおしかし火中の栗は弾けつつ時の恵みを含んで甘く
・そののちを咲く花ならば播くもよし発芽するべし新しき種

・面白うてやがて悲しく日々は過ぎ予期せぬことの多々ある明日
・おそらくはこれが最後の季刊『雁』 巻頭に立つ花山多佳子
祥  * 『制作日付け順、月別』 * 17:54 * comments(0) * trackbacks(0)

2006年11月の歌 <2006.11.1〜11.15>

いつのまに死んでいたのか あの人もあの人もあの人ももういない
一人分の余白がここにあったという 本当だろうかもう埋まって
お日さまの方に傾いでゆく蘭の光りに向かう緑色の指

私はとても元気で鉢植えの花の延命策など思う
また死んだ 今度は校長が 次々と死ぬ 自殺の連鎖
また一人、子供が死んだ 何人も何人も何人も死ぬ
皇居前のお堀端にある帝国劇場では今ギロチンが下りるところ
荘厳な寺院の中の薄明かり 「ラストワルツ」を弾くギタリスト

アメリカは変化を求めているけれど日本ではまだ反省もない
廃棄され移植をされる腎臓が同じ腎臓でありうる理由
歩道の無い道路、道幅の狭い道路や抜け道で
赤茶けた重油流れて漂って 越前クラゲも南下するらし
訓練のためか編隊見ることの多くて秋の空を汚して

空母とか原潜だとか集結し 座礁している貨物船もあり
アンカーが走っていくよ駅伝の 渡会橋を渡る伊勢路を
生きのこるためには何をすればいい? 新芽、脇芽が顔覗かせる
裏声が軽く昇ってゆく空に夕焼けている《お祭りマンボ》
《車屋さん》その裏声が回る角ふりむいて見る力車のこちら

この人の歌は「悲しい酒」以外、たいてい好きと、理由もわかる
方言で台詞も入る歌らしく「リンゴ追分」北国津軽
花びらが風に散った♪と歌うのはBSで視る美空ひばり
仕方がないと言えば仕方がなくもある 何処にも誰にもある限界値
本質はそういう誤解の仕方にあり愚かといえば愚かではある

いつでもある動機の誤解それだけは千年経っても変わらないこと
空っぽになったらチャンスと思います 水満ち水が溢れるこれから
或いはまた学力難民生まれていて飢餓線上の通路を歩む
ほんとうは何が起こっているのだろう全国的なSOSは
表向き糊塗して終わることだろう何事もなく起き伏す明日

眠れない苦しい夜の明け方に死を考える一人また一人
とは言っても、基礎の基礎さえ抜け落ちて 知ることの入り口にいて
独学の勧め 学校では何も教わらなかった 鳩の出し方も
永遠に堂々巡りするように貧しい国の質疑応答
文相の声の抑揚、「塩爺」にどこか似ていて午後の答弁

祥  * 『制作日付け順、月別』 * 15:30 * comments(0) * trackbacks(0)

2006年10月の歌













世界史がすっぽり抜けていることも世界樹の葉が茂らぬことも
そのことの危険も承知しつつなお始まり終わり忘れてしまう
「月満ちるまで懐胎しそれから産む」とリルケの言う その時が来て贈られる本
想像を絶することは多分なく ああそうかとこと切れていん

断片に解体されてそこにある焼き菓子のようなヒロシマ
さてここでは夏が来るたび白さ増す鱧の椀にも似たる輝き
永遠に問う答え無き問いを 木の間を抜ける大黒揚羽
日本を支えたものが消えてゆく 小さな郵便局や山村、漁村
ひさかたの光のどけきゆえ多忙 『若草物語』なども視ながら

溶岩の隙間に生まれた鳥の子が 雪降る湖の雪を見ている
ゆすりかの幼虫がいて殻を脱ぎ 蚊柱となる外つ国の湖
ストーブや焚き火が好きで洋燈や篝火も好き 火の色の秋
その切なさがいちいち私にはわかりそれでいてただ通りすぎている
逆らおうという心さえなくなってすでに長病む心であるよ

添削を受けた短歌を自歌などと呼べる心の疑わしくて
押し込められたというのは原武史氏の説ではあるが説得力を持って昨今
背景としての自由の時代も遠ざかり 遠眼鏡にて見てもなお遠く
その前後、大正デモクラシーの時代、銀座にはモボ・モガ 阪神間には阪神間モダニズム
思えばあの大正天皇は押し込められ彼の時代の自由も終わり

誰かの思ういい国と誰かの思ういい国は違う  子供たちに残したい国も
明らかにするべきことが沢山ある 硝子の書庫にあるβファイル
木洩れ日の道を通るよ 泥色の鯉がゆったり泳いでいたよ
秋日和だっていうのに体調が少し悪いという日も続く
少しずつ秋が深まり少しずつ木の葉が散って鴨遊ぶ水

ならず者、テロリストって言うけれど あなたたちのことは何て呼べばいい
核のない世界は夢のまた夢か みな黒焦げになるまで戦うのか
冷酷さの代償として受け取った 小さな核の模型とメモを
そして今、北朝鮮の人は飢え 北朝鮮は世界の鬼子
日韓を併合したのは日本だし戦勝国米・ソ(露)は半分こしたのであるし

そもそもの一つの国家の分断に至る原因の当事者でもあって責任のある日本は
北朝鮮の将軍様は真似をする三万発の核超大国
今はただ参賀の風景にてあれど日の丸の小旗振る人の行進
天皇に万歳をして土下座して そんな昔の皇居前広場
「ならず者国家」と比較するなって流れ弾など飛んで来ませんよう

戦前の日本に似ている北朝鮮 窮鼠猫をの構図のところ
レトリックで生きる生物ねこじゃらし短歌31音の詩形
未知からの遭遇に似て辿りつく一つのコミュのURL
千年の森の時間が止まるとき地球の皮を一枚捲る
まだ少し生ある時間続くから 緋色の糸も切れ切れながら

ある時は時代の転換点にいて右往左往を常態として
「なめてる」という人たちがいる 「なめてる」ってなぜ言うのかな
ガジュマルは寺院に絡み被さって 滅んでいるのか育っているのか
中学校の保健室に架かっていた額に《七つの子》がいて烏の子がいて
戦略的互換関係たしかめて敵はその敵を助けるものと知る

神獣が向き合う カンボジアにはタプロムという樹をもつ遺跡がある
黒い馬、茶色い馬や白い馬草原をゆく尻尾ゆらして
嫌われていたのでしょうか何ゆえに普通に烏というだけなのに
漆黒の水彩に描く濡羽色 あざやかにして美しい黒
木橋には烏、小川には小鷺  多色刷りにはなりえぬ構図

ニューヨーク、マンハッタンにビルは燃え 午前四時半のニュースの中に
黒猫が来たみたいです 私が毎日見ている『ねころぐ』の家に
『悲しい本』の装丁が好きで谷川俊太郎さんの訳文も好きで
何ともまぁ今夜のジュゲムは重かった 待つことを繰り返して朝である
何事も因果応報 原因はあるものである あるものであるよ

眠れない夜のためにはミステリーよりもよく効く星座の話
大丈夫大丈夫なんて言われたくないだろうけど大丈夫(ダトオモイマスヨ)
大切なものは平衡感覚と希臘の酒盃や李朝の壷が
時空間移動するだけ 死んだってつまらないから生きていましょう
秋の日の薄桃色の雲見えて夕暮れは来る雪の山頂

北朝鮮の核実験が実施され この秋の日の青空の下
ロシアでは記者が殺され日本でもいつしか消えているものがある
秋晴れとはこのようなものなのか 風はさやかに赤とんぼ来よ
真っ青な雲一つない空でありただそれだけの晴天である
ジョニー・デップがジョニー・デップに見えないわ『ネバーランド』のジョニー・デップは

社会的適応をして私は大事なものを棄てて来ました
中天に十五夜の月輝いて 喪の日からはや一年が過ぎ
雨上がりの川を小鷺が歩いている いつのまにかそんな季節に
重力の違いであったという説明 その大きさが決めた運命と
なんとなく命からがら生きているような昨今 雨は激しく 

アメリカの轡しっかり嵌まっている <言わない>総理はとてもおとなしい
水面には波紋広がる 水馬、蜻蛉、蛙、井守がよぎる
私はどう生に関わり私の生はどう私に刻印されているか 書くことはそれを知ること
フロンティアだったメイフラワー号だった水平線にマストが見えた
屈託がないと言っているSさんやFさんの方がずっと屈託がない

そのように離れる思いだけがあって雲は流れる光り播きながら
突然に絶望的になることがあります歌から離れます
「駄目教師はやめていただく」(まず最初に愛国心の無い教師から) 
IDは不在、でもそこにいた人の言葉を信じています
抵抗の手段としては弱すぎる もちろんそういうことはあります
祥  * 『制作日付け順、月別』 * 23:45 * comments(0) * trackbacks(0)

2006年9月の歌













秋の日の玉蜀黍畑の黄金の風 鳴沢村字ジラゴンノの風

さて今日は九月最後の土曜日です「罪と罰」など観ているのです
平凡にただ悲しげに今日の空 秋空なれば翳りやすき陽
秋色の紫陽花があり夕暮れの川のほとりに白い彼岸花咲く
現実を突き抜けなければ現実は見えないというパラドックスが
無重力空間までのあと一歩 強引に今、風を切る音

「美しい星」や「音楽」書いた人、三島由紀夫の憂国の季節
<綺麗は汚い、汚いは綺麗>お芝居の中だけの台詞と思った
殺人の時効制度に意味はなく廃止にするのが妥当と思われ
警察の無能のせいで結果的に時効になった時効など無効
内耳にも聴こえる言葉あるならば イガにまだ包まれて栗

一切を遮断するのも方法の一つであって秋は来にけり
あの頃はよかったなんて言いたくはないがあの頃はよかった なんてさ
半分まだふらついている白狐 野分吹くころ左近の狐
大昔、星が生まれたその星が巻貝になり私になった
吾も亦紅く咲く花、吾亦紅 その色あかと呼ぶには暗く

「日の丸を掲げて斉唱え君が代を」 知らぬことよと咲く吾亦紅
物足りないくらいでちょうどいいのです そうです風が吹き荒れました
観音寺、豊浜、箕浦、伊予三島 夕日に染まる金色の海
観音寺16時07分発、松山行き 海に沈んでゆく夕日あり
三ヶ月経ったんですね蔵本さん 何も変われずにいる私です

何にしろ強制するのは自然には誰にも尊敬されない場合に限られ
私の拒否反応の半分は 死んでしまった誰かのものかも
焼け出され、引き揚げて来た知人、親類も二年近くを暮らしたという
あの街を焼いた炎の中にいた 当時の人も大方は死んだ
「美しい国」を語っている人に戦争も多分美しいのだろう

お隣と家を残して焼け野が原 母が語った記憶とともに
真実の一つも私は知らないが脳遺伝子に記憶している
消え去った幻だろう その校舎講堂に置かれた死体
小学校校舎に残る黒い跡 『火垂るの墓』の頃の名残りと
ひったりとゆたかに充ちていたるゆえ その蝦蟇、痩せ蛙となる

その頃の芦屋、神戸の悲惨など知らざりしかな 彼の郷の人
酒樽が醸造用の酒樽が防火用水桶になった時代と
頂いた大きな大きな酒樽でわが家は燃えることをまぬがれ
お隣の山邑さんやわが家にもその日、落ちたという焼夷弾
その当時住んでいた家の家具調度、ロシアの人が残したものと

皇帝の別荘のある村映る 19世紀ロシアの話
私も宣戦布告したらしい宣戦布告したくなる日の今日に
この人は誰なんだろう解らないまま日々読むブログ
こんなことばかりしている場合ではないのだがこんなことばかりで終わる一生
平然とナショナリストを自認する人を選べば陥る地獄

言葉などもう持つことを諦める カケスにはあれカケスの言葉
秋の風吹いてくる日の裏通り 一心不乱に咲く酔芙蓉
安倍さんが新総裁に就任する 暗い時代の秋の日に入る
『歌壇』10月号 立ち読み /小島ゆかりさんの歌 
その亀の齢(よわい)は250歳 死亡調書は老衰とあれ

日常の中に張られた死の鎖 死の連環を閉じるその時
一頭の蝶と数えてみるときに白粉花の花にまぎれる
一匹の黄色い蝶が迷いこむ 棕櫚の葉陰の野火止の道
とぐろ巻くものはともかくとりあえず作るというから美しい国
辺見庸、小熊英二、高橋哲哉の真横には 平積みされて上坂冬子 !

トワイライトエキスプレスと名付けられ夕日の国を駆けぬけてゆく
鉄塔で首を傾げている烏 嘴太烏の羽濡らす雨
一対一、空間未満のつまりはもう窒息しそうな関係がある
親殺し、子殺し、夫、妻殺し 煮詰まってゆくカプセル家族
転がってゆくとき石は重くなり生木も土も巻きこんでゆく

などと言っても大勢は「九条廃棄」、「憲法全面改正」へ
九条を世界の憲法にすれば・・・そのために努力する国でありたい
ファシズム、新興宗教、社会主義、 集団主義はみな同じ顔
映像のムラヴィンスキーの指先が心臓外科医のように触るよ
イスラムの教義は邪悪とベネディクト16世は言い?波紋広がる

夏中をがんばってきた臓器たち冷房病という説もある
伽羅の木の枝一本と残されたロシアの画家が描いた海の絵
水色の尾を持つ鳥が羽ばたいてジャスミンの木に別れを告げる
夏越えてもうおやすみと言っている霧か靄かが湧いてきている
そうやっていつも出鱈目書いていていつかあなたには罰があたります

なんてTVを見ましたが地上に月も描かれていて
嘴の長いハチドリ描かれてナスカ地上絵コンドルも飛ぶ
折鶴蘭、風船蔓、鳳仙花 霧雨降れば霧雨の中
鬱陶しい日本になってゆくような ただ一本の道の行く先
ボランティア義務の位置づけ兵役の義務へといつか移行してゆく怖れ

液晶の画面の青の涼しさの 後輪が轢く露草の青
歌を書く賽の河原に石を積む 今日も夕日の射す瀬戸の島
「局地的豪雨」のあとに雨上がる 9.11、から5年目という
その当時、言葉のアヤと言ったのは言葉のアヤであったのでしょうか
悲しみの連続として生があり 部分月蝕にも似て欠けて

橡の実は栗に似ていてしっとりと光沢帯びて九月の朝
栗の木に栗の花咲き橡の木に橡の実が生るキウイにも似た
このままでお終いにする方法考えている橡の実に雨
長い長い長いへびです六メートル 羊をのんで羊のかたち
星の王子さまの象をのみこんだ帽子の形の絵のような羊をのんだニシキヘビがいて

湯を抱くと書いて湯抱温泉と呼ぶ温泉のレポートを視る
安倍さんの時代が来ると人のいう おそろしい時代が始まっている
いつ雨が降ったのだろう水たまり一つ残って映す秋空
「どす黒いまでに孤独」と麻生氏の修辞なかなか秀逸と思う
ゆっくりと頂上めざす甲虫 光は木々の頂上にある

雨、雨、雨、森に大地に木の枝に、天道虫ののぼる葉末に
この夏が終わる椿も沙羅も枯れ 水の無い木は枯れよと照る日
ペンギンはペンギン同士固まってブリザードから身をよけてきた
本日の〈虚構新聞〉によれば太平の世の一日である
大仰な言葉が溢れ氾濫し 火事の夢から目覚めた朝

夏草に倒れ伏したり、川底に沈んでいたり。放置自転車
精密な線で描かれる蒔絵には 「琵琶湖の芦辺のクマネズミの毛」
のであればと人工の毛も試みられ 未だことごとく成功しない
代替は不可能にして輪島塗蒔絵の承継危ういという
擦れこすれ摩滅している大都市の鼠の毛では描けないという

水毛という一際細い毛がないと漆の流れは調節できないという
蒔絵筆師、村田九郎兵衛氏の語る 琵琶湖の芦辺のクマネズミの毛
鼠の毛で作った黒毛で書く蒔絵 琵琶湖の芦辺の鼠の毛がよいという
皇統の男子出生喜んで「慶び溢る大八洲」とは勝谷誠彦氏
論争に参加したくはないけれどその論点に意義の数々

鳥たちのアウシュヴィッツのその後に人間たちのアウシュヴィッツが
人を殺すほどに傷んでいたことを 窓をつたった雨の雫を
暗闇が夜明けを連れてくるような ゆきどまりには海あるような
あの頃は自由であったと今思う 真っ先に脱け出す自由
あの世という遠いところに生まれ逢いやがて離れゆく二つの影か

秋刀魚焼く煙も見えず秋はきて失意のままに逝く秋も来て
鈍色の光りを放つ中世の絵巻の中の鈴虫と月
金銀を螺鈿を漆、朱の塗りを 風の館の鎮まる櫃に
月光を宿した真珠、瑠璃、珊瑚 小函の中に納った秘密
mixiという場について規定するコメントがあり?と思う

こうあらねばなどという場は特になく と思うのは未成熟ゆえ?
火炙りの刑にあってる そののちの罪と罰とを問うな夢人
このように螢のように明滅し 宙の故郷へ帰る私たち
そしてまた神の劫火に灼かれたり 戦場に 否 人を焼く炉に
一瞬に あるいはゆっくり順番に ただそれだけの違いとも言える

鶏にとっても受難の年だった 人間たちが襲って来た年
安倍さんの理想の国を思ったら暗澹とする『火垂るの墓』思う
皇子がいて安倍さんがいて日本は再び歩む皇国化の道
イツダッテミンナガソレヲノゾンデル ソウイウワケデウマレタ水母
分身の術を使えば倍々の相乗効果、繁殖の秘密

水母の子、零点3mm手と口を一杯使って大きくもなる
透明に浮いて沈んで浮遊して六億年を生きた水母だ
千本の触手を持てば毒針の効果も千倍、千の餌食を
シンプルにこの世に生まれ生き抜いた水母、原型保ったままで
六億年前の水母の化石だと言われてみれば水母の形
祥  * 『制作日付け順、月別』 * 09:26 * comments(0) * trackbacks(0)

2006年8月の歌 (2006.8.15〜8.31)











(この頃、お休みしていたので月遅れのUP。)

ぼろぼろの駝鳥を今日の自画像と 冬の渚の白い流木
千年の夢を夢見るぼろぼろの駝鳥が立った砂丘のオブジェ
太陽が海を離れた 金色の海に浮かんだ帆影、舟影
金色の海の向こうにお日さまが昇るよ 夢はどこにでもある
意味もなく不安を抱いて眠れない 泡立つように咲く百日紅

向日葵の最後の夏を見届けて いまゆっくりと地震波襲う
宿題を残したままの八月が終わって五輪候補地も決まる
自傷する形で愛を告げている求めていると解説の人
何者か歩き出すとき死は兆し 研究室の森閑と夏
ロマノフ朝最後の皇帝二コライの夏の離宮の夕暮れの鳩

1907年製の湯沸しのニコライ帝の治世の刻印
モスクワが全市が焼けているという ナターシャが見た炎えるモスクワ
切っ先となって尖端、痛かろう 冥王星の彼方まで行け
何だって一人で生きてゆけないか 多分、類人猿としての習性
和邇族の裔たる人の瀟洒な墓 簡素、清明、古拙な字体

草の葉のしっかり巻いて巣を作る 鬱蒼とした森で名も知れぬ虫
岩山にも僅かに水分あるらしく蘇鉄が茂る森もあるという
歌を書くことも暴力、どこまでも暴力なんぞ美しからぬ
間引かれているかもしれない私たち 遺棄、ネグレクト、燦と照る月
耐性菌少なくなって死んでゆく漂う卵、水槽の澱

飢えたことがないので飢えた時きっと真っ先に死ぬのであろう
インドでは死体流れて悠久の大河流れてガンジスの夕べ
ひたすらに退屈である退屈を紛らわせること優先課題
ミンミンがツクツクボウシが鳴き交わす 魂を病む一夏がある
生きている悲しみもあれ 白球の行方の空の虹消えてしばらく

ジャコメッティ眠る小さな白い墓地 「あともう少し」と語った人の
逃げろと言う『若者殺し』の著者が言う殺されぬため引き籠るのか 
破損した羽根数枚に罅があり原発はなお稼動するという
水蛸が卵を守る 岩の間に卵を抱いて仮眠している
銀の鈴鳴らして来ればしゃんしゃんと子馬、親馬、祭りの神馬

炎(ひ)のように水が奔って野を分けて 千年昏く沈む大河か
ひとかけらの希望すらないこののちの真っ暗闇と知って点る炎
想像力には意味がなく言葉にも意味はなく 空っぽらしく
それに語り継ぐ何ものも持っていない 何も無い世代だったし
経験しなければ解らないのならそうすればいい語っても無駄なら

この国の誰かに絶望するのではなく『神々の微笑』に書かれた日本の泥土
適切に判断しますという人の脳葉に棲む薄羽蜻蛉
絶望は小泉さんのその後に安倍さんが来る繰り返されるだろう愚かしさ.
一台の柩のような車が来て 一人の男現れて去る
超A級戦犯、現人神もいたはずなのに 氷雨降る雨、黙する森よ

祥  * 『制作日付け順、月別』 * 23:43 * comments(0) * trackbacks(0)

2006年7月の歌














お休み。
祥  * 『制作日付け順、月別』 * 15:30 * comments(0) * trackbacks(0)

ひたすらに退屈である退屈を紛らわせること優先課題

蝉モ鳴カズ風モ戦ガヌ日ノ暮レハ エンニオ・モリコーネノDVDヲ観ル
祥  * 『制作日付け順、月別』 * 17:51 * comments(0) * trackbacks(0)

2006年6月の歌 (2006.6.1〜6.18)  
















残された時間を生きるほかはなく花を眺めて歌を歌って
覚悟を決めよう 泥でも塵でも芥でも 命あるだけ命を生きる
六月十八日 今日は辛い日になった 石榴が割れるようにざっくり
煉獄のこの世を出でて蓮の花迎えるお釈迦様の世界へ

南無地獄 南無南無地獄 殺生の噂絶えざるこの世の地獄
四万斗の雨降りそそぐ梅雨の空 ゆきて帰らぬ鳥のいる空
梔子の雨に打たれて変わりゆく蜜蜂色に変わるその色
梔子と百合が開いた雨あがり 昨日の雨が茎をのぼって
そしてまた田村高広さんの声がする干潟の二重ドキュメントのナレーション

生きてゆく世界はいつも苦しくて 空ゆく鳥の喘ぐ 声無く
『一塊の土』思い出す芥川の 淡々としたモノクロームの
戦争に往かせないため目を刺した清作の妻のその物語
モノクロの映画でよかった鮮血の飛び散る様を見ないでよかった
この二人合うのだろうか「模範兵」清作と反抗的人間、情念の妻

あらくさのしとねに逢瀬重ねゆく 清作とその妻になるひと
『清作の妻』を観ている 亡くなった田村高広も出ていて若尾文子と
急速に興味なくしてゆくように言葉が消えてゆく夏の闇
銅に見る塩素の反応 黄の煙たちこめる試験管
「折り返し鍛錬」という鍛え方「繰り返し鍛錬」まで昇格する刀鍛冶

明日もまた暑さの中で働いて それが思えば格差であるか
スキャナーには頭蓋の形撮られていてシンメトリーの影絵のように
保護膜のように時間が必要で空間もまた必要ではある
いつだって変わらない時がめぐって深夜のルーシー・ショー
しとしととなお降る雨を喜んで蝸牛這う葉裏ありけり

六月の雨は静かに降るものを コサックダンスするような雨
ムツゴロウ泥の中にて立ち上がるそれが求愛の姿だという
たましいのさいはてに咲く花に似て火縄銃にも人の手が要る
春の夜の夢は幻過ぎゆけば シルヴェスター・リーヴァイ楽曲の誘惑
私の場合はここに抜け道があると思っていた真暗闇

蝋燭は今華やかに炎えていて 絵本の中の白鳥は死ぬ
今日一つだけいいことがありました 綺麗な声で鳴く夏の鳥
再放送を見ておりました なでしこや芍薬の咲くターシャさんの庭を
腹を摺るコギー犬ではあるけれど日陰を選ぶ花の木の下
この年になれば許されるというターシャさん 貴女ならいつでも赦されている

どんな日か忘れてしまうどんな日か 北北西に雲が流れる
その庭の紫色の勿忘草 ここにいるよと咲いてきたよと
もうここに何があるかもわからないそんな時にも水仙香る
九十歳のターシャさんは痩せてコギー犬のメギーは太って花の咲く庭
ターシャは言う 「春は奇蹟ね」花が咲き鳥が鳴きだす命生まれて

春は来る いつでもそれは突然に 緑がそよぐ 風が生まれて
ターシャにはターシャの時間流れゆき 黄金の明りのきらめく絵本
待つことに喜びがある 小机にスケッチブック開くその人
窓際のゼラニウムにも陽は射してターシャの庭の温室がある
雪の庭 ターシャの庭に花はなく暖炉に燃える薪はぜる音

金魚絵や菖蒲の団扇配られて 紫陽花もまだ咲き誇る頃
薔薇の木も瓦礫に埋まるとナレーション ヒルデスハイムの薔薇の閲歴
重力をもって飛ぶから凧 びゅんびゅんと今風を切る音
暴力は連鎖するという そんなとき攻撃的な競技始まる
この国は集団発狂していると ゴミを漁ってつついてカラス

毎日のように事件は起こるらし 親子が殺しあって梅雨空
小授鶏がチョットコイチョットコイって鳴いている雨が上がった上水の道
月光はなお燦々とふりそそぎ いざなってゆく夜の恒河沙
満天の星空、銀の河の水 天の柄杓を傾けて汲む
流星も蛍も虹もやませみもその山奥の村で見る夏

この夜の果てを旅してゆくような綺麗な軌跡描いて消えて
お隣に板坂さんがおりましていささか先生と言いそうになる
雨の日の雨のモビール透明の青のモビール雨の雫の
チョットコイ、チョットコイって小授鶏が 水色の尾の尾長が雨に
かたつむり、蛙、紫陽花、シャガの花 雨が好きなら私の仲間

熱っぽい今日は一日降る雨のこの密やかさ愛していたり
『さよならをもう一度』をもう一度 イブ・モンタンやイングリッド・バーグマンを
臆測が飛び交う風土 百年も経ってもきっと変わらぬ風土
多分あの勝気な人はそのこともすでに気に入らないのであろう
この頃はエレベーターもシャッターも殺人あるいは殺人未遂を

鉄焼ける匂いがしたよ 火事の夢 殺人事件の報道ばかり
第一の犯罪隠すためにある第二の場合の理由の詳述
中国の映画であって山奥の村をつないでいる道がある
三連の水車が回る川岸に木切れ集めて焚き火する人
このようにして六月の蟹遊ぶ 死者と生者を分かつ水際に

カクレミノ、隠れ隠れて枯れるまで その葉の蔭に瑠璃色の蝶
シュノーケル青蛙という全身が黄色い蛙や梟の話題
寒気団、心に入りくる六月の鬱々として楽しまぬ日の
説明の代りに流れる音楽があればいいのに何もないのだ
左手を息子の肩に置き歩く 木村栄文氏のドキュメント

藁屋根に灯ともる遠景に楡の枯れ枝、早春の雪
愛媛県の小さな町の座敷雛 初節句の子の雛を町中で
初生りの苺一粒ようやくに 延命地蔵の前垂れの赤
レンゲツツジ、ドウダンツツジ、山ツツジ 蜜蜂、蜜をあつめるツツジ
花がらを摘めば花がら山となり水盤になお数日生きる

塩山に大菩薩あり高原も三窪高原近くの躑躅
人工の花で覆った祭壇に虚ろなものの満ちる夕暮れ
やっぱりとみんなが思うその人が事情聴取を受けるその朝
復讐を遂げたる者のありやなし第七の封印解かれる朝
トリュフォーの「隣の女」グルノーブル郊外に住むひとりの女

木曽路には奈良井宿あり清水湧く中仙道の馬つなぐ石
その町は郡上八幡、湧き水の水の音聴く水の音楽
白鳥の雛が生まれる水無月の湖の岸、岸辺の家族
燭光が見えるようなら十字星 離れて光るあの遠い星
そろそろかまだか諸株は崩落し明日の行方はまだ霧の中



祥  * 『制作日付け順、月別』 * 09:46 * comments(0) * trackbacks(0)
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