花夢幻、ブラック・メリー・ポピンズ、アンナ・カレーニナなど一路真輝さんの35周年コンサート

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(於 シアター・クリエ)

 

 

長い長い時間が流れて、

いろいろなことがあって。

35年という節目に開かれたコンサート。

初日は、花總まりさん、

今日は、安蘭けいさんがゲストに。

安蘭さんのルドルフ、

一路さんのトートで「闇が広がる」も。

 

今回の衣装やヘアメイクが、

とてもよかった。

特に、ブラック・メリー・ポピンズ、

アンナ・カレーニナから

エリザベートに至る流れが、

綺麗だった。

 

パンフレットには、

第二部幕開きの赤いドレスのみで、

一番似合っていたと思うアンナ・カレーニナ等、

その後の衣装ラインが収録されていないのが

とても残念だ。

 

音楽の流れと、女優としての成長。

存分に堪能できる構成だったのは、

研一時代からの一路真輝さんの軌跡の全てを知る

小池修一郎氏監修によるせいか。

 

充実した素晴らしいコンサートだった。

祥  * 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 * 00:11 * comments(0) * trackbacks(0)

映画『AMY エイミー』/wowow

2011年、27歳で急逝したエイミー・ワインハウスの短い生涯を描いて、

アカデミー長編ドキュメンタリー賞をはじめ、数々の賞に輝いた作品。

ということで、その通りなんだけれども、

まずは、その声に圧倒される。

 

声そのものに、全てが宿っていて、

一瞬で、引き込まれてしまう。

詩も曲も、素敵なんだけれども、

声なのだ。もちろん歌う時の声。

これほど、魂そのものの声を持つことが出来れば、

説明なんか要らないわけで、ただただ耳を傾けるのみ。

 

ここのところ、wowowは、キャロル・キングとか、

ビートルズとか、音楽家たちの映画を取り上げている。

キャロル・キングの半生をミュージカル化した『Beautiful 』は、

7月26日から8月26日まで、帝劇でも、日本版が上演されている。

平原綾香、水樹奈々(Wキャスト)中川晃教、剣幸さんたちが出演している。

祥  * 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 * 00:46 * comments(0) * trackbacks(0)

『キス・ミー・ケイト』

8/4(金)東京芸術劇場 

 

もう一週間前になるけど、

『キス・ミー・ケイト』面白かった。

特に、二幕幕開き。

加賀屋一肇さんたちカンパニーのダンスは圧巻だった。

ショーストップ状態。

 

祥  * 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 * 00:24 * comments(0) * trackbacks(0)

劇場の設計(トイレ篇)。長蛇の列を為すのは設計段階で解消できないものなのか。 

何年か前にも書いたことがあるが、

(ちょうど、渋谷のヒカリエが出来、

11階に、新しい劇場(東急シアター・オーブ」が出来た頃だった。)

 

何とも、トイレの数が少なく感じたからだ。

 

しかし、考えてみれば、その後もどこの劇場も、

観客数を考えず、設計しているとしか考えられないとしか思えない。

いったい何を基準に設計しているのだろう。

 

劇場の閉鎖も相次いだが、改築、新築される時は、

根本的に考え直してもらいたいものだ。

 

いったい誰が設計しているのだろう。

男性の設計士だろうか。

女性の身体感覚や生理的条件が、

男性とは違うことも考慮に入れているだろうか。

かつ、劇場で観、聴きする時の要求条件も。

消防法や安全基準以外にも満たすべき要件があるはずだ。

 

そして、その設計士は、完成後、実際に使われている様子を

見に来たことがあるだろうか。

 

劇場は、休憩時間、どこもここも、

長蛇の列になっている。

それも、二重、三重に、長い列が続き、

休憩時間は、それで終わるといった感じだ。

 

 

それは、いつもそうだから、

そういうものだと、

それでいいと思われているのだろうか。

観客の馴れとスピードに期待しすぎていないだろうか。

誰だって長い列に並ぶのはうんざりするのだ。

 

劇場が建っているのは、地価も高いところで、

スペースの確保も難しいのかもしれないが、

設計時に計算ミスがあるとしか思えない。

 

第一に、劇場に、1000人とか2000人入るとして、

設計士は、そのうち何十%の人が、

休憩時、トイレに行くと思っているのだろう。

実態が解っているのだろうか。

 

劇場の観客は、

だいたいどこでも女性客が多い。

ほぼ全員、ではないまでも、

それくらいに考えて作っていいのだ。

三分の二は、行くと思って計算して、

果たして、現状のような数字が出て来るだろうか。

 

 

ロビーの何重にもなった長蛇の列が、

休憩時間内には、ピッタリ解消し、

他の場所の待ち人数の消化具合に比べれば、

もの凄いスピードで、列はどんどん流れ、

どんどん進み、超高速で進み、

やがては奇蹟のように消えるからといって、

油断も安心もしないでもらいたい。

 

圧倒的に数は足りないのであり、

パンフレットを買ったり、

飲み物を買ったりする時間も犠牲にされている。

 

あえて長蛇の列を当然のように見捨てているのは、

観客に対するサービスとしてなっていない。

常にそういうものだから、と放置するのは、

ラッシュアワーの痛勤を、致し方なしと、放置するのと

同じ理由だろうか。

 

電車は無理でも、

劇場の観客サービスの改善くらいできないものだろうか。

無制限に入って来るわけではない。

入る観客数は、座席数以上には、

いても立ち見客分くらいだ。

 

計算は簡単。スピードが速いことも解っている。

それでも劇場ロビーを埋め、

長い長い列を作らせて平気なのは、

習慣なのか横着なのか何なのか。

 

 

都内の大きな劇場は、すべて同じようなもの。

中小の劇場も同じ。

特に古い劇場ほど甚だしいが、新しい劇場と言っても、

あまり変わらない。

せめてどの劇場も、最低でも、2倍か3倍にはしてほしい。

それでも、かなりな長蛇の列を形成するとは思うけれど。

 

 

なぜ、観客が皆と言っていいほど、

と、疑問を感じる人もいるだろうが、

それには、劇場ゆえの事情もあるのだ。

 

劇場の席は、概ね、映画館のそれに比べて狭い。

特に、前後が狭い。窮屈な設計だ。

映画に比べれば、高い料金を取りながら理不尽なことだが、

致し方ないと、観客は最初から、それは諦めている。

 

ただ、通路側ならいいが、人の前を通って、

席につかなければならないとき、著しく制限を感じる。

 

通路側から遠い真ん中あたりにでもなれば、

平身低頭、遠慮の塊にならなければならない。

その出入り不自由な席に付き、

開演中は、心置きなく、ゆったりとした気分で観たい。

落ち着いてゆっくり観たい。

と、思えば思うほど、、、

なぜか、強迫観念にかられ、

試験の時の教室に入る前のように、

観客は、休憩時間のトイレに並ぶことになる。

 

もちろん、その煩わしさを思えば、

休憩時間も席を立たず、ただ第二幕の開演を

席についたまま待っていればいいのだが。

上演時間中出られないと言っても、

歌舞伎は別として、普通は、

たかだか、3時間くらいなのだから。

 

祥  * 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 * 13:53 * comments(0) * trackbacks(0)

『キャサリン・ヘプバーン〜夢の請負人』十朱幸代/銀座 博品館劇場

約2時間。

十朱幸代は、話し続ける。

厖大な台詞。

よく憶えられるなぁ。

 

大女優キャサリン・ヘプバーンを十朱幸代が演じる。

いい脚本を得て、渾身の仕上がり。

 

自由主義の、エリート医師一家でありながら、

呪われた一族と呼ばれた自殺者相次ぐ一族の、

複雑な人生の凄まじくも濃い翳りを全篇に漲らせながら、

ハリウッド黄金期を生き抜き、

アカデミー賞を4度も受賞した名女優の

スペンサー・トレイシーとの27年に及ぶ恋や、

 

後半の第二幕では、

自動車事故で、満身創痍の車椅子生活となりながら、

シャーリー・マクレーンの弟で、

俳優としても、監督としても優れた、

ウオーレン・ビーティからの出演依頼を

受けることを決めるところで舞台は終わる。

 

常に若々しい情熱と意欲と、

父や母や、一族の純粋さと知の総和を受け継いで、

女優であるにとどまらず、個人として烈々とした意志を示し続けた

キャサリン・ヘプバーンの生の熱さが伝わって来た。

 

 

舞台は熱かったが、昨日の銀座も暑かった。

4丁目の交差点から8丁目まで、

GINZA SIX前の道路は歩行者天国になっていたけれど、

暑くて溶けそうだった。

 

 

祥  * 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 * 07:39 * comments(0) * trackbacks(0)

宝塚雪組『幕末太陽傳』/『Dramatic “S”!』

先週の金曜日に観て来た。

 

川島雄三監督の同名映画をもとにし、

落語の「品川心中」なども織り込んで、

幕末の動乱期、高杉晋作なども登場するが、

どこまでも、町人の群像劇的な猥雑な活力が主役。

 

ヴァイタリティ溢れる江戸の町民と、

居残り佐平次という愛嬌ある茶目っ気と

機転の効く才覚のある男。

 

佐平次は、胸を病んで、

一度は、もうここで死のうと

思い定めて品川に足を止め、

最後の遊興に興じた後、

その支払いの金もなく、

代りにその遊郭で働くが、

そこに住み、そこに暮らす人々と関わるうち、

生への希望を取り戻す。

 

それは、どこか、『グランド・ホテル』の

オットー・クリンゲラインに似ているが、

佐平次の飄々とした明るさゆえに、

反動的に死も予感させながら、

希望を生む力強さに転換されてゆくところがいい。

 

遊女のおそめもまた、廓に借金を返して

廓の外の世界を見たいと思う。

 

二人、佐平次とおそめは、

底辺と称される世界の中で、

逆に生きる力を得る人たち。

 

佐平次(早霧せいな)は、

最後の花道を遊女おそめ(咲妃みゆ)

と共に駆け抜ける。

「地獄も極楽もあるもんか!おいらまだ生きるんでぃ!」

早霧せいなと咲妃みゆのさよなら公演であることを、

忘れるほど、明るい幕切れになったのが印象的。

 

 

祥  * 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 * 01:53 * comments(0) * trackbacks(0)

wowowで今『シン・ゴジラ』をやっている。10時15分からは『四月は君の嘘』も放送する

映画の中の、官邸スタッフはかっこいいな。

内閣官房副長官、長谷川博巳、

内閣総理大臣補佐官、竹野内豊なんて。

松尾スズキさんが、山口敬之氏に似ている。

 

内閣官房副長官  長谷川博巳 

内閣総理大臣補佐官 竹野内 豊

米国大統領特使  石原さとみ

内閣官房副長官  高良健吾 

内閣総理大臣   大杉漣  

内閣官房長官   柄本明 

防衛大臣     余貴美子 

統合幕僚長    國村隼 

文科省課長    高橋一生 

警察庁長官    古田新太  

フリージャーナスト 松尾スズキ

農水相、内閣総理大臣臨時代理  平泉成 

第一戦車中隊長  斎藤工 

 

 

 

『四月は君の嘘』は、

劇場公開の時、大好きな映画だった。

また観られて嬉しい。

祥  * 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 * 20:40 * comments(0) * trackbacks(0)

『グレート・ギャツビー』/日生劇場

小池修一郎が、宝塚歌劇団で、

F・スコット・フイッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を

ミュージカル化したのは1991年。

 

名作だった。

杜けあきと鮎ゆうきが、

ジェイ・ギャツビーと、デイジーを演じた。

「女の子は綺麗なお馬鹿さんになるのが一番なのよ。

何も知らない方が幸福になれる。」

の台詞は、今回の日生劇場版でも、そのまま使われている。

宝塚では、ギャツビーの隣人で、

デイジーの又従兄従ニックは、一路真輝だった。

 

今回は、田代万理夫。

映画版二作に比べても、田代万理夫は、

役に合っていると思う。

 

 

映画で、ロバート・レッドフォ―ド&ミア・ファロー(1974年)や、

レオナルド・ディカプリオ&キャリー・マリガン(2013年)が演じた

主役の二人。

 

ジェイ・ギャツビーは、

『エリザベート』のルドルフに抜擢された時は、

芸大在学中であり、今年38歳になった井上芳雄が演じている。

(ロバート・レッドフォードや、レオナルド・ディカプリオが、

ジェイ・ギャツビーを演じたのも、38歳だったという。

 

デイジーは、宝塚を退団して2年目の、

元星組トップ娘役、夢咲ねねが演じている。

同じ宝塚出身者では、元月組トップ娘役、蒼乃夕妃は、

トム・ブキャナンの愛人で、

自動車整備業のウイルソンの妻、マートル・ウイルソンを。

 

日生劇場では、2008年に、

月組の瀬奈じゅんのギャツビーも観た。

この時の、白を効果的に使ったスタイリッシュな作りは、

今回の井上芳雄版に、受け継がれている。

小池修一郎が、それを基本にしたというか。

三回目の今回で、だいたいスタイルは決まるのかな。

 

 

音楽は、宝塚版の「朝陽の昇る前に」は、

今も心に残るものだったが

今回は、リチャード・オべラッカーによる全曲書き下し。

 

ギャツビーの井上芳雄は、

華やかさも歌唱力も、多分、今をおいてない、

というピッタリ感がある。

 

あえて、大きな階段から登場させる宝塚調の演出だが、

これは、宝塚自体でもなかったこと。

この演出に、井上芳雄がトップスター然と応え、

夜ごと贅沢なパーティを開く招待者らしさを醸し出している。

 

ジョーダン・ベイカーのAKANE LIVが、

ディカブリオ版のジヨーダン・ベイカーに瓜二つっぽく、

かつ、存在感があった。

 

トム・ブキャナンは、広瀬友祐。

デイジーの夫で、傲慢な富豪の御曹司。

 

畠中洋は、格差社会の底辺で生き、

妻をトムに遊ばれている自動車整備屋。

薄汚れたメイクで、油にまみれて働きながら、

最後は拳銃を持ちだしてしまって、

復讐にもならない復讐をするウイルソンを演じている。

強い目の光が印象的。

 

ギャツビーの父親役の人の発音、

ジェイ・ギャツビーの日記を読み上げるシーンの

破裂音が強すぎて、とても聴き取りにくかった。

 

ディカプリオ版の映画では、監督の意図で、

父親が墓地に現れるシーンは、カットされていたが、

今回の舞台のように、入れるなら、

ここはとても大事なシーンになるから、

本人のせいか、マイクのせいか知らないが、

他の人にはなかったことなので、

聞き苦しさは、調整しないと。

 

宝塚の初演では、父親役の人が読み始めて、

途中で、ジェイ本人の声に変るんだよね。

杜けあきの凛とした声に。

 

 

祥  * 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 * 16:00 * comments(0) * trackbacks(0)

映画『カフェ・ソサエティ』

ウディ・アレンの『カフェ・ソサエティ』は、

全篇流れるように軽やかで、

会話も音楽も心地よくとどまることなく、

時々は、警句っぽい台詞も交えながらも、

お洒落な背景の中で、1930年代へのオマージュを込めて、

恋も生活も殺人までも、さらさらと流れ流れて、

あっという間に最後の画面に。

でも、その最後は、最高の秀逸さ。

深く夢見る余韻を残して。

 

 

祥  * 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 * 14:44 * comments(0) * trackbacks(0)

映画『ルートヴィヒ』ルキノ・ヴィスコンティ / wowow  

主役のヘルムート・バーガーという人は知らないが、

画像で見るLudwig2世に、すごく良く似ている。

Ludwig2世が、愛し尊敬した従姉妹、オーストリアのエリザベート皇后役は、

ドイツ出身の女優ロミー・シュナイダー。

 

45年前の1972年の作品だから、知らない人の方が多いだろうが、

アラン・ドロンの恋人としても有名で、映画のオールドファンなら、

カトリーヌ・ドヌーヴやジャンヌ・モローと同じように、

親近感を持って観る女優の一人。

 

監督は、イタリアの貴族(本人は伯爵で、父親はイタリア有数の家系を継ぐモドローネ公爵。)

作品は、『異邦人』『ベニスに死す』『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『家族の肖像』『山猫』など。

 

 

小津安二郎監督とは、また違った、細部が物語り、装飾が物語る、

こだわりの監督。

画面のどこもここも美しい。

何気ない庭園や馬のいる風景も。

自身の生き方が、無言の背景になっている。

多分、美しすぎる。息苦しいほど。

 

本物しか愛せないのは、幸福だったのか不幸だったのか。

そうしか生きられれないのが、その人固有の感性であり、

才能であったような。

 

その妥協の無さ、折り合いのつけられなさで、上を行っていたのが、

Ludwig2世だったのだろう。

気が狂ったと、廃王にされ、湖に沈められるまで。

 

そういえば、エリザベートの台詞。

「現実に立ち向かいなさい。

夢なんか捨てて。

君主は歴史とは無縁よ。

見せ物と同じ。

すぐに忘れられるわ。

暗殺でもされない限り。」

 

エリザベートも、スイスで、

ルキー二に暗殺された。

 

 

 

『ルートヴィヒ』は、復元完全版で、

4時間の大作。

 

欧州一美しいと言われた王であり、

また、その奔放で謎に満ちた生涯から、

狂王とも言われたバイエルン国王。

 

白鳥城を作り、ワーグナーに心酔し、

美意識の権化であり、良い意味でも悪い意味でも

この世に二人とない若き王。

 

 

祥  * 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 * 12:20 * comments(0) * trackbacks(0)
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