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今日の一首 

一切のものが眠りにつく夜の向こう側より雨は香りき   田中笙子




静かな祈りのようなこの歌。
「夜の向こう側より雨は香りき」   
こういうフレーズに逢うと、
文語体のよさを、
心地よい流れに浸る韻律の幸福を感じます。

シンプルで無駄のない言葉。雨の日の静謐さ。
雨の匂いについて書かれた歌は多いけれど、
こんな風に精神的な気品ある香りをもって
書かれた歌はなかったですね。

優しい雨の歌、
雨が大好きな人の
美しい雨の歌ですね。

風間祥  * 『今日の歌 :インターネット 』 * 11:08 * comments(2) * trackbacks(0)

コメント

本当に!言葉遊びの歌とは違う次元で歌は詠み継がれることの、素敵な典型としてこのお歌はありますね。

初心の頃の歌と言うものへの憧れに戻りたいです。
Comment by やそおとめ @ 2006/05/28 2:42 PM
そうね、ほんとに。
よい歌を読む喜びを、
しばらく忘れていました。

Comment by 祥 @ 2006/05/28 3:38 PM
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