銀河最終便
WEB日記

光りは木々の                 
ミンミンがツクツクボウシが鳴き交わす 魂を病む一夏がある
精神の不安思えばある意味では(肉体の)病気は健全なのかもしれない
生きている悲しみもあれ 白球の行方の空の虹消えた空の
静かなる黎明として見しものを薄暮の空と知る人も出で
ジャコメッティ眠る小さな白い墓地 「あともう少し」と語った人の

彫像は光りに透けてやがてその光りに吸収されてゆく線
最後は死 ゆえにひとえに唯今に 瑠璃色の蝶めざめる朝
『まほろ駅前多田便利軒』駄目なら駄目で駄目なまんまで
逃げろという『若者殺し』の著者がいう殺されぬため引き籠るのか 
何かしら不貞腐れている魂が私の中にあって満月

破損した羽根数枚に罅があり原発はなお稼動するという
水蛸が卵を守る 岩の間に卵を抱いて仮眠している
もぎ取って来たのは鬼の片腕に似ているようでもある現実
銀の鈴鳴らして来ればしゃんしゃんと子馬、親馬、祭りの神馬
夢に来た子がブランコを漕ぐという月光公園、風のブランコ

炎(ひ)のように水が奔って野を分けて 千年昏く沈む大河か
ひとかけらの希望すらないこののちの真っ暗闇と知って点る炎
想像力には意味がなく言葉にも意味はなく 空っぽらしく
それに語り継ぐ何ものも持っていない 何も無い世代だったし
経験しなければ解らないのならそうすればいい語っても無駄なら

この国の誰かに絶望するのではなく『神々の微笑』に書かれた日本の泥土
適切に判断しますという人の脳葉に棲む薄羽蜻蛉
絶望は小泉さんのその後に安倍さんが来る繰り返されるだろう愚かしさ
一台の柩のような車が来て 一人の男現れて去る
超A級戦犯もいたはずなのに 氷雨降る雨、黙する森よ

そしてまた全ては過去へ流れゆき南の空に十字星光る
誰もいない何にもない辿り着くその空間を死と呼んでみる
ひとかけらの希望すらないこののちの真っ暗闇と知って点る炎
和邇族の裔たる人の瀟洒な墓 簡素、清明、古拙な字体
眠れますように 眠れるといいね 満月が浮かぶこの夜

意味もなく不安を抱いて眠れない 泡立つように咲く百日紅
静かなる黎明として見しものを薄暮の空と知る人も出で
生きている悲しみもあれ 白球の行方の空の虹消えた空の
逃げろと言う『若者殺し』の著者が言う 殺されず殺さぬために引き籠るのか 
産卵を終わったモリアオガエルらしい紫陽花の根方の池で一休み
: 『倉庫・混:白鳥座』 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by 風間祥  :
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