銀河最終便
WEB日記

ぼろぼろの駝鳥                 
このように螢のように明滅し 宙の故郷へ帰る私たち
そしてまた神の劫火に灼かれたり 戦場に 否 人を焼く炉に
一瞬に あるいはゆっくり順番に ただそれだけの違いとも言える
鶏にとっても受難の年だった 人間たちが襲って来た年
安倍さんの理想の国を思ったら暗澹とする『火垂るの墓』思う

皇子がいて安倍さんがいて日本は再び歩む皇国化の道
イツダッテミンナガソレヲノゾンデル ソウイウワケデウマレタ水母
分身の術を使えば倍々の相乗効果、繁殖の秘密
水母の子、零点3mm手と口を一杯使って大きくもなる
透明に浮いて沈んで浮遊して六億年を生きた水母だ

千本の触手を持てば毒針の効果も千倍、千の餌食を
ぼろぼろの駝鳥を今日の自画像と 冬の渚の白い流木
千年の夢を夢見るぼろぼろの駝鳥が立った砂丘のオブジェ
太陽が海を離れた 金色の海に浮かんだ帆影、舟影
金色の海の向こうにお日さまが昇るよ 夢はどこにでもある

意味もなく不安を抱いて眠れない 泡立つように咲く百日紅
光り射す直下に向かい地震あり雲の隙間を洩れ来る光り
向日葵の最後の夏を見届けて いまゆっくりと地震波襲う
宿題を残したままの八月が終わって五輪候補地も決まる
自傷する形で愛を告げている求めていると解説の人

何者か歩き出すとき死は兆し 研究室の森閑と夏
ロマノフ朝最後の皇帝二コライの夏の離宮の夕暮れの鳩
1907年製の湯沸しのニコライ帝の治世の刻印
モスクワが全市が焼けているという ナターシャが見た炎えるモスクワ
切っ先となって尖端、痛かろう 冥王星の彼方まで行け

何だって一人で生きてゆけないか 多分、類人猿としての習性
和邇族の裔たる人の瀟洒な墓 簡素、清明、古拙な字体
草の葉のしっかり巻いて巣を作る 鬱蒼とした森で名も知れぬ虫
岩山にも僅かに水分あるらしく蘇鉄が茂る森もあるという
歌を書くことも暴力、どこまでも暴¥¥力なんぞ美しからぬ

間引かれているかもしれない私たち 遺棄、ネグレクト、燦と照る月
耐性菌少なくなって死んでゆく漂う卵、水槽の澱
飢えたことがないので飢えた時きっと真っ先に死ぬのであろう
インドでは死体流れて悠久の大河流れてガンジスの夕べ
ひたすらに退屈である退屈を紛らわせること優先課題
: 『倉庫・混:白鳥座』 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by 風間祥  :
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