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蒔絵

このままでお終いにする方法考えている橡の実に雨
長い長い長いへびです六メートル 羊をのんで羊のかたち
星の王子さまの象をのみこんだ帽子の形の絵のような羊をのんだニシキヘビがいて
湯を抱くと書いて湯抱温泉と呼ぶ温泉のレポートを視る
安倍さんの時代が来ると人のいふ おそろしい時代が始まっている

いつ雨が降ったのだろう水たまり一つ残って映る秋空
「どす黒いまでに孤独」と麻生氏の修辞なかなか秀逸と思う
ゆっくりと頂上めざす甲虫 光は木々の頂上にある
雨、雨、雨、森に大地に木の枝に、天道虫ののぼる葉末に
この夏が終わる椿も沙羅も枯れ 水の無い木は枯れよと照る日

ペンギンはペンギン同士固まってブリザードから身をよけてきた
本日の〈虚構新聞〉によれば太平の世の一日である
大仰な言葉が溢れ氾濫し 火事の夢から目覚めた朝
夏草に倒れ伏したり、川底に沈んでいたり。放置自転車
精密な線で描かれる蒔絵には 「琵琶湖の芦辺のクマネズミの毛」

のであればと人工の毛も試みられ 未だことごとく成功しない
代替は不可能にして輪島塗蒔絵の承継危ういという
擦れこすれ摩滅している大都市の鼠の毛では描けないという
水毛という一際細い毛がないと漆の流れは調節できないという
蒔絵筆師、村田九郎兵衛氏の語る 琵琶湖の芦辺のクマネズミの毛

鼠の毛で作った黒毛で書く蒔絵 琵琶湖の芦辺の鼠の毛がよいという
皇統の男子出生喜んで「慶び溢る大八洲」とは勝谷誠彦氏
論争に参加したくはないけれどその論点に意義の数々
鳥たちのアウシュヴィッツのその後に人間たちのアウシュヴィッツが
人を殺すほどに傷んでいたことを 窓をつたった雨の雫を

暗闇が夜明けを連れてくるような ゆきどまりには海あるような
あの頃は自由であったと今思う 真っ先に脱け出す自由
この世という遠いところに生まれ逢いやがて離れゆく二つの影か
秋刀魚焼く煙も見えず秋はきて失意のままに逝く秋も来て
鈍色の光りを放つ中世の絵巻の中の鈴虫と月

金銀を螺鈿を漆、朱の塗りを 風の館の鎮まる櫃に
月光を宿した真珠、瑠璃、珊瑚 小函の中に納った秘密
mixiという場について規定するコメントがあり?と思う
こうあらねばなどという場は特になく と思うのは未成熟ゆえ?
火炙りの刑にあってる そののちの罪と罰とを問うな夢人
風間祥  * 『倉庫・混:白鳥座』 * 16:00 * comments(0) * trackbacks(0)

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