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ただゴミになってゆく歌集、歌論集

なぜ、こんなに片付かないのか。
見渡してみれば、本だ。
本を整理しなければいけない。
で、本を整理することにした。

問題は、本の中でも歌集。
本棚から抜き出して、まとめて縛る。
しかし、抜き出すとき、中を見れば、
つい躊躇してしまう。

どの本も、著者が心をこめて作っただろうことが
見開きからも、あとがきからも立ちのぼってくる。
一生に一度的に思いのこもった歌集であることも多い。
これをこのまま捨てていいのか。
捨てるという決断をしない限り、
我が家は片付かない。
すっきりと暮らせない。
そう思いつつ、
やっぱり、これは捨てられないなぁ、と思って、
また戻してしまったりする。



流通市場にも、歌集は価値がない。
ブックオフだって歌集は要らないだろう。
公立図書館でも、歌集は迷惑だろう。

一方で、歌集を探しても無い。
読みたいけれど、本屋さんにも、図書館にも、
どこにも無い。
ということもある。
一度手放してしまえば、引用したくても、
読み直したくても、探すのが困難なのも詩歌の本だ。

東北には、詩歌文学館というものがあるらしい。
しかし、著者発行時の新刊歌集だけだろうし、首都圏にはない。
国立国会図書館には揃っているだろうが敷居が高い。
以前にも書いたが、一般には値打ちがない歌集を、
気軽に立ち寄れる場所にまとめる図書室や書庫があってもいいように思うけれど、
無理なんだろうか。
(最後まで捨てられなかった本も、いつかは、本から、ただの紙の束になる。
再生ゴミとして持って行かれる。
たとえ自分は捨てたくなくても、寄贈するところもない。
生きているうちはともかく、死ねばみな捨てられる。)

いつだったかの新聞の記事か何かで、
出版社社長の私邸遺産に、
詩歌の文庫が出来るようなことも読んだ気がするけれど、
その後、どうなったのかを知らない。
祥  * 『短歌について』 * 07:34 * comments(2) * trackbacks(0)

コメント

ほんとにねえ。
歌会などを開催している人や、結社の主宰者などは、膨大な謹呈の歌集を、下々に無料で払い下げるのです。

歌をはじめた人々は高い歌集を買えないから、ありがたく頂戴するのでは?

私も地元の歌会において、謹呈された歌集の山から何冊か頂いたことがあります。

自費出版の歌集を出す側から考えると、読んで下さっただけでありがとう。すぐにゴミ箱行きの運命もOKの覚悟でいるしかないですね。

出版社は、最低300冊500冊の大量廃棄物出版方針を廃止して、10冊20冊の出版を安価で提供すべきではないでしょうか?
Comment by おとめ @ 2008/11/13 1:56 PM
おとめさん こんにちは。

私は、貰うのは少なくて、
自分で買ったのが多いんだけど、
それでも長い間には、溜っちゃって困ってるの。
愛着があるのも、捨てるには忍びないのも、
できれば傍に置いておきたいのもあるけど、
スペースが無いの。

>出版社は、最低300冊500冊の大量廃棄物出版方針を廃止して、
10冊20冊の出版を安価で提供すべきではないでしょうか?

ほんとに そうね。
どんな方法でもいい。
必要なものを必要なだけ刷れるといいわね。

ただ、出版社の人には、
版を作ることが重要で、
10冊作るのも、100冊作るのも、300冊作るのも、
余り制作費は変わらないって説明される。
昔のように印字を組む活版印刷でもないし、
用紙代からして変わらないわけはないし、
変だなぁ、って思うけど。

逆に、オンデマント出版なら刷りたいだけの部数を
絶版になることなく追加することも出来るらしいけど。
それでも60万円〜80万円くらいするようだから、
紙質、造本から考えて、安いとは思えないわね。

それに、ただ安くということなら、
地方の出版社で廉価な広告を出しているところもあるし、
近所の印刷屋さんで作っても、安くつくることは出来ると
思うけれど、
問題は、受け入れ側の問題なのよね。

暗黙の了解っていうのかしら。
一つの見えないカルテルを形成していて、
総合誌、系列出版社&短歌専門出版社、結社、
有名幹部歌人、末端会員、と、
流れ作業のように、ずーーっと、つながった組織
になっているみたい。

中には、正岡豊さんのように、そういう系列外で出しても
読んでもらえる人もいるけれど、
普通は、いわゆる「ちゃんとした」出版社から出していない本は、
それだけで誰も相手にもしないと言われているわね。
近所の印刷屋さんのでも公平に扱うのがほんとだと思うけど。
(「ちゃんとした」って、自費出版なのに変だけど、
共存共栄の短歌王国的な意味ででしょうね。)

でも、近所の印刷屋さんで十分だって思うわ。
読んでもらえないのは同じだもの。
そして、部数もね。
少なくていいな。
(ブックデザインとかダサいんじゃないかって、
それが心配だけど。)
Comment by @ 2008/11/13 4:35 PM
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