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銀河最終便   1章   花詞集

花詞集


光彩を放っているね移り気な忘恩の花ラナンキュラスよ
許されることがなくても美しい ひっそりと咲く狐の曾孫
サフラン「節度ある態度」を学びたい歓喜の季節はもうすぐという
檀の木、真弓のようなしなやかなあなたの魅力を心に刻む
無邪気だと西洋カラハナ草のこと誰かが言うからそうなのだろう
もう私死にそうな気がしていますムギワラギクが憶える前に
花魁草ほんとうの名は草夾竹桃 温和な日々が流れますように
ライラック苦しきことを忘れんと買い求めくる水無月の花

大毛蓼、蓼科の蓼は多年草 河原にあっても汚れない心
生涯信じますって何を?ツルボランって無責任だね
キスツス=私は明日死ぬだろう 八月八日の花言葉です
ノカンゾウ何を宣告されている萱原に夏来るという夕べ
シャガ=反抗、大根の花に混じり咲くシャガの一群れ小川のほとり
使者の首を奪っておいで イチハツの花咲きいでて美しい月
公園の花壇の隅に咲いている日々草は日々元気

美しい企み秘めてクレマチス旅人の手の赤い風車
れんげ草あなたの苦痛を和らげる道端にまだ残る春の日
スイトピーどんな優しい思い出も失うまでに時間はいらない
不死・不滅・心配ご無用ヒモゲイトウ鶏頭のその赤い冠
臆病なオシロイバナは思います芥子の慰めさえ遠過ぎる
誰ゆえに名づけられしか万年草 記憶の底の花に逢いにゆく
うなだれて主人の下知を待つように控えるように咲く弁慶草
アケビには白い心の疚しさが才より樹液溢れる果肉

アヤメ咲く危め殺めと変換す 薄紫に野原を染める
「愛の通夜」いったいどうしてそんなことに 茉莉花の花祭り
オナモミっていったいどんな花なのと、「怠け」だなんて他人事じゃない
死んじゃいたい。そんな気分になったりするルピナスおまえは貪欲すぎる
フェイドアウトしてゆくだろうゆっくりとギンヨウアカシア退去の言い訳
芙蓉咲く繊細にして陽気な花 富貴の歓楽充ちる夕闇
桃色のアルメリア咲く海近くお日様のどんな心遣いで
「頼りすぎ」蔓紫の花言葉 明日は何で笑おう私

祥  * 『銀河最終便』  * 14:25 * comments(0) * trackbacks(0)

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