銀河最終便
WEB日記

「九曜曼陀羅」                 
・春楡の峠から見る村一つ 眼下に花の咲く村がある
・石垣の上の茅葺き屋根の家 道祖神からのぼる坂道
・二の蔵の蛇が顔出す石垣の隙間に生えている芝桜
・高台に位置する家も遠い昔さらに山の上の〈古屋敷〉から来る
・その後は麦刈り、蕎麦を碾く暮らし 長押の槍が錆びても知らず
・定紋は月に九曜もありふれて九曜曼陀羅掲げる菩提寺
・菩提寺の僧は早世、子を遺し その子を養子にこの家の子に
・五月には紅葉を伐って餅花を 紅白の鳥、菱形を挿す
・鍾馗にはあらず鎧・兜でもなく、衣冠束帯の木偶坊置く
・梁を這う蛇に驚く人声に三和土に落ちた旧盆の蛇
: 『旧作短歌』 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by 風間祥  :
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