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「小径」

・茗荷沢、淡竹の林、鉱泉池、水神祀る筧の小径
・湖の底きよらかに水湧いて鉱泉池と人は伝える
・山葵田に小岩魚の影、沢蟹も甲羅を見せて消える石蔭
・痩尾根はきのこ木にする雑木ばかり 炭焼き窯へ運ぶ朴の木
・楢、櫟、楓、橡の木 痩尾根が全山紅葉する霜の秋
・鉄道の枕木にもした栗の木は、十谷戸の向こう沖十谷戸に
・〈蔓を切り下草を刈り間伐し山火事出さず沢を汚さず〉
・樅の木は八幡平と山の神に 東の嶺の高いところに
・裏山はさくら、道には紫陽花を 全山花の山になるまで
・麦畑潰して杉や桧植え終日、日陰となる村もある
・東電が鉄塔立てた杉林 蕗の薹などよく出る処
・小塚様の頂上付近の栗林 猿が好んで食べる柴栗
・痩尾根の上面平に木は植えない 恩賜林との境界とする
・このあたりフォッサ・マグナが通るからいつ消えるかも知れない山川
・満々と水を湛えるダム湖にも白鳥は来る はぐれて一羽

風間祥  * 『旧作短歌』 * 10:58 * comments(0) * trackbacks(0)

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