銀河最終便
WEB日記

『てんとろり』笹井宏之第二歌集                 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 












書肆侃侃房
2011年1月24日発行
定価 1300円+税

 

 

 

 

 

・ ウェブログの最終記事のさよならが風になるまであなたを待とう

・そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね

・夕立におかされてゆくかなしみのなんてきれいな郵便ポスト

・百年を経てもきちんとひらきますように この永年草詩篇

・氷上のあなたは青い塔としてそのささやかな死を受け入れた

・世界って貝殻ですか 海ですか それとも遠い三叉路ですか

・学校のいちばんうえにある旗に知らない色の鳥がとまった

・さざなみのねむりのふちをゆっくりと宿をはずしたやどかりがゆく

・かなしみにふれているのにあたたかい わたしはもう壊れているのかも

・眠ったままゆきますね 冬、いくばくかの小麦を麻のふくろにつめて

・生きようと考えなおす さわがにが沢を渡ってゆくのがみえて

・風のみの川をひらいて朝焼けの、どこにもいないひとになります




       笹井宏之さんの第二歌集から、好きな歌を抄出させていただきました。

★<関連記事>
右上のこのサイトの中をキーワードから探す〔search〕窓から、
「笹井宏之」で検索していただければ、
過去に書いた記事も表示されます。



(以下、再録)

笹井宏之
2009.03.01 Sunday
0

 

音速はたいへんでしょう 音速でわざわざありがとう、断末魔 /笹井宏之

他の歌人には越えられなかった厚い壁をかるく越える歌を残して、
笹井宏之は、ある日あっけなくあの世へ旅立って行ってしまった。
あっけなく、と思うのは、他人の印象であって、
笹井宏之自身にとっては、長い長い時間であったのかもしれない。

一生に一度ひらくという窓の向こう あなたは靴をそろえる 

窓の向こうに見えたのは虹?
透明な空?

ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす 

眠らないただ一本の樹になる。
全ての人が見棄てた時にも、あらゆる人が眠っている時にも、
ただひとり目覚めて、感受し、受苦し、世界の傷について想っている。
多分それだけが詩人の仕事。
病む世界の断末魔そのものであることが。

  風間 祥  * 『短歌について』 * 15:10 * comments(0) * trackbacks(0) *  
彼はたぶん「死者の仕事」をしに行った 快活な死者、笹井宏之
2009.01.30 Friday
0

 

「死があたかも一つの季節を開いたかのようだった。」というのは、
堀辰雄の『聖家族』冒頭の有名な章句ですが、
笹井宏之さんの死にも通じるものがあります。

偶然にしろ、身体を代償としてしか伝わらないことの多い、
天才的な人たちの、ある意味定められた運命。

逝かれてみなければわからないということも
私たちにはあるのでしょうね。
一期一会と言いますが、
笹井さんが残して行った詩篇、歌、笑顔、コメントの優しさ。
素敵な贈り物のような気がします。

ひときわ汚れのない心と類い稀な才能を持った若者が確かに存在した。
それは幻でも何でもなく、
私たちは、この眼で見、読み、実感した。

この時代に生きて、
笹井さんの歌を少しでも読めてよかったと、
私も思います。

もっと長生きをしていたら、
もっともっと沢山の言葉を私たちは読めたかもしれないけれど、
苛酷なことではあるけれど、このような真摯な一瞬性を持って人々の胸に、
虚空を渡る彗星を見るような鮮やかさで、
広く伝わったかどうかは分りません。
死が、明らかに扉を開いたのです。

死者には死者の仕事がある、というのは、
堀辰雄の尊敬するリルケの言葉です。
笹井さんも死者の仕事をするために、
この現世を、ひと足先に旅立ったのでしょう。

今後もおりにふれて笹井さんの歌を読んでいきたいと思います。

  風間 祥 * 『短歌について』 * 12:20 * comments(0) * trackbacks(0) *  
笹井宏之さんの歌
2009.01.26 Monday
0

 

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・終止符を打ちましょう そう、ゆっくりとゆめのすべてを消さないように
・祝祭のしずかなおわり ひとはみな脆いうつわであるということ
・氷上のあなたは青い塔としてそのささやかな死を受け入れた
・百年を経てもきちんとひらきますように この永年草詩篇
・感傷と私をむすぶ鉄道に冬のあなたが身を横たえる
・ほんとうにわたしは死ぬのでしょうか、と問えば杉並区をわたる風
・夕立におかされてゆくかなしみのなんてきれいな郵便ポスト
・切れやすい糸でむすんでおきましょう いつかくるさようならのために
・玄関に大阪城がやってきてとてもかなしいと言って崩れた
・おそらくはあなたにふれていたのです 浜昼顔の眠りのなかで
・苦しくて路面電車になっているひとへレールの場所を教える
・あこがれがあまりに遠くある夜は風の浅瀬につばさをたたむ
・あのひとは階段でした のぼろうとしても沈んでしまうばかりの
・海沿いの小さな町を吹いている一陣のあなたに会いにゆく
・ひとが死ぬニュースばかりの真昼間の私はついにからっぽの舟
・雪であることをわすれているようなゆきだるまからもらうてぶくろ
・ひらかれることはもうないでしょう あの潮騒のきこえる世界地図
・風という名前をつけてあげました それから彼を見ないのですが
・こくこくと酸化してゆく悲しみがほのかに部屋に匂うのでした
・誰ひとり見向きもしない帆船に火の夢をみるように伝える
・音速はたいへんでしょう 音速でわざわざありがとう、断末魔
・ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす
・もうそろそろ私が屋根であることに気づいて傘をたたんでほしい
・晴れすぎた空をからだに貼り付けて私は踊らなければならぬ
・あした死ぬかもしれないのにそれなのにどうして壁をのぼっているの
・ひだまりへおいた物語がひとつ始まるまえに死んでしまった
・さよならのこだまが消えてしまうころあなたのなかを落ちる海鳥
・眠ったままゆきますね 冬、いくばくかの小麦を麻のふくろにつめて

                                   笹井宏之


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笹井宏之さんの歌を、「妄想」と言う人がいます。
詩性が高く、シャガールの絵の恋人たちや馬のように、
発想が飛びすぎるからでしょうか。
でも、私には、とても素直な、夢や祈りの歌に見えます。
詩人の生き難さと敏感さで、自身の早世を予感して、
いつでも別れを告げていたようにも思います。

笹井さんの歌が、笹井さんの歌の中の永年草詩篇のように
いつまでも読み継がれてゆきますように。

  風間 祥  * 『短歌について』 * 12:13 * comments(2) * trackbacks(0) *  
愛されるものは夭折するという【ひとさらい】とは神の異名か 
2009.01.25 Sunday
0

 

・魂の魚を降らせる天才と呼ばれる神に愛されし者

・一冊の歌集を残し旅立った 笹井宏之さんのゆく空

・天才は夭折するというけれど 笹井宏之さんの冬の死

ご冥福をお祈りいたします。
1月24日朝のことだったそうです。
思えば、昨年は、笹井宏之さんの歌集『ひとさらい』が、
歌壇に注目され、華々しいデビューを飾った年でした。
その直後の、あっけない死。
語り継がれる天才歌人は、伝説の世界の人でしかなかったけれど、
同時代に、目の当たりにするとは、思いませんでした。
言葉もありません。

★                 ★                 ★

以前書いた関連記事を再掲します。

今日の短歌誘拐/ 『ひとさらい』
2008.02.25 Monday

 

 

 

 

 

・風という名前をつけてあげました それから彼を見ないのですが
・雨ひかり雨ふることもふっていることも忘れてあなたは眠る
・四ページで飽きる本とかを背骨よりだいじにしています
・骨のような犬がいたので分けてやる 大きな千鳥饅頭のあたま
・ウエディングケーキのうえでつつがなく蝿が挙式をすませて帰る
・簡潔に生きる くらげ発電のくらげも最終的には食べて
・嫌われた理由が今も分からず泣いている満月の彫刻師
・完璧にならないようにいくつもの鳩を冷凍する昼さがり
・蛾になって昼間の壁に眠りたい 長い刃物のような一日
・家を描く水彩画家に囲まれて私は家になってゆきます
・この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい
・あまがえる進化史上でお前らと別れた朝の雨が降ってる
・それは世界中のデッキチェアーがたたまれてしまうほどのあかるさでした
・ねむらないただ一本の樹となってあなたのワンピースに実を落とす
・音速はたいへんでしょう 音速でわざわざありがとう、断末魔
・ブレイカー落としてまわる 人生に疲れたひとたちのなれのはて
・一生に一度ひらくという窓の向こう あなたは靴をそろえる
・からだにはいのちがひとつ入ってて水と食事を求めたりする
・まっすぐに突けば誰かが殺せます 傘だったからよかったものの
・吊り革に救えなかった人の手が五本の指で巻き付いている
・日時計のまわりでわらを編んでいるいのちがついにかたちをとった
・果樹園で風をむすんでいるひとと風をほどいているひとの声

BooK ParK 1月25日発行(1260円)笹井宏之歌集『ひとさらい』より


★                 ★                  ★


今日の歌/笹井宏之さんの歌(題詠100首blog)
2006.09.30 Saturday
093:落(笹井宏之)
投稿日:2006-09-30 Sat

集落を追われたひとと釣りをする とてもただしいひとだったのに

085:富(笹井宏之)
投稿日:2006-08-26 Sat
富だけを持つひとたちが哀しみの椎茸を金盥で洗う


いいですねぇ。
笹井宏之さん。
文学における『リアル』を書くことの出来る人って、
こういう人だと思います。


〔再録〕

089:無理(笹井宏之)
投稿日:2006-08-26 Sat
ありったけの安心感を差し出してあなたは無理のあることをした

080:響(笹井宏之)
投稿日:2006-07-13 Thu
どちらからともなく音になりすまし夜の海へと響いていった

079:芽(笹井宏之)
投稿日:2006-07-13 Thu
おむかいの倉本さんが発芽しているので水を買わねばならぬ

076:あくび(笹井宏之)
投稿日:2006-07-13 Thu
あくびするあなたの横を爆撃機のように飛び立つ鳩の一群

064:百合(笹井宏之)
投稿日:2006-06-17 Sat
シゲヨさん、むかしのことをはなすとき百合にならなくてもいいからね

045:コピー(笹井宏之)
投稿日:2006-05-24 Wed
太陽と月と砂しかない場所でひっそりと震えだすコピー機

034:シャンプー(笹井宏之)
投稿日:2006-05-11 Thu
知られてはならないことをひとつずつシャンプーの原液へと溶かす


続きを読む >>
  風間 祥  * 『短歌について』 * 12:00 * comments(6) * trackbacks(0) *  
永井祐、笹井宏之、山田航、 我妻俊樹、宇都宮敦
2008.12.29 Monday
0

 

綺羅星のように論客並ぶから2009年の短歌は熱い。 

一足早く走り出ていた既に高名な斉藤斎藤さんや、西巻真さんは別格。

笹井宏之さんは、論客というよりナイーブな詩人という感じだけれど、
言っていることは鋭いし、
勿論作品の方は、総合誌等に盛んに紹介されているし、
年間歌集を選ぶような特集でも、
大方の賛成を得て選ばれているから、
後は、現代歌人協会賞でも受ければ、
普通に歌壇の洗礼を受けることになる。
完全に取り込まれるかどうかは、
しなやかな詩人としての資質をより多く感じさせるから、
そうはならないのかもしれないけれど。
その位置的なキープの仕方が、
作品の創造自体に影響を与えそうな気もする。
それぞれ、既成の「短歌人」や「未来」といった結社に属してはいても、
一定の距離を保ち、独自なスタンスやオリジナリティを大切にしてほしい。

  風間 祥  * 『短歌について』 * 11:26 * comments(0) * trackbacks(0) *  
文体論としてならよく解る笹井宏之さんの歌二首
2008.12.14 Sunday
0

 

・完璧にならないようにいくつもの鳩を冷凍する昼さがり      /笹井宏之『ひとさらい』

・つよがりの筋肉たちをストーブのまえでややありえなくしてみた     
/同


美意識、嗜好と言いなおしてもいいが。
それにしても「ややありえなく」 されるのは、
ものすごく怖い。

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穂村  で、実際、今回読んで、やはり、わからない部分をここに含んでるんですよ、僕には。
   
   完璧にならないようにいくつもの鳩を冷凍する昼さがり 

って、これね、「完璧にならないように」がわからない、何を言っているのか。次の歌だと、

   つよがりの筋肉たちをストーブのまえでややありえなくしてみた  

この「ややありえなくしてみた」がね、わからない、何を言っているのか。

    (引用終り〉
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※『新彗星』
対談 穂村弘と語る
『ひとさらい』と現代短歌
加藤治郎・穂村弘

P.53 (引用部分以外にも、この後も、「わからない」談義が続く〉を読んで。(部分的感想。〉
  風間 祥 * 『短歌について』 * 18:55 * comments(2) * trackbacks(0) *  
『風通し』より 3   /  笹井宏之さんの歌
2008.12.06 Saturday
0

 

「ななしがはら遊民」   笹井宏之

・生きようと考えなおす さわがにが沢を渡ってゆくのがみえて

・甲羅からピアノの音がきこえます 亀だとおもいます ショパンです


好きな歌だけ抄出しました。
この人の歌は、定型に親しんで書いているタイプの歌のようです。
詩人として生まれついた人は、普通の人生が生き難いように思います。
彼らが夭折しやすいのは、この世との接合部分で摩擦が起き、
容易に焼き切れてしまうからではないでしょうか。

「タフでなければ生きられない。優しくなければ生きる値打ちもない。」
レイモンド・チャンドラーの言葉ですが、
普通に生きる。ただそれだけが、普通の人と比べて、
何十倍も何百倍も、精神的に辛い人がいる。
意識して、何度も何度も考え直して、生き続ける人がいる。
神さまが彼を守らなければ、長く生きられない人たちがいる。
血を流しながら、沢蟹のように斜面をのぼっている。

今日の短歌誘拐/ 笹井宏之『ひとさらい』
2008.02.25 Monday
0

 

 

 

 

 

 


2008年1月25日発行
定価1200円

・風という名前をつけてあげました それから彼を見ないのですが
・雨ひかり雨ふることもふっていることも忘れてあなたは眠る
・四ページで飽きる本とかを背骨よりだいじにしています
・骨のような犬がいたので分けてやる 大きな千鳥饅頭のあたま
・ウエディングケーキのうえでつつがなく蝿が挙式をすませて帰る
・簡潔に生きる くらげ発電のくらげも最終的には食べて
・嫌われた理由が今も分からず泣いている満月の彫刻師
・完璧にならないようにいくつもの鳩を冷凍する昼さがり
・蛾になって昼間の壁に眠りたい 長い刃物のような一日
・家を描く水彩画家に囲まれて私は家になってゆきます
・この森で軍手を売って暮らしたい まちがえて図書館を建てたい
・あまがえる進化史上でお前らと別れた朝の雨が降ってる
・それは世界中のデッキチェアーがたたまれてしまうほどのあかるさでした
・音速はたいへんでしょう 音速でわざわざありがとう、断末魔
・ブレイカー落としてまわる 人生に疲れたひとたちのなれのはて
・一生に一度ひらくという窓の向こう あなたは靴をそろえる
・からだにはいのちがひとつ入ってて水と食事を求めたりする
・まっすぐに突けば誰かが殺せます 傘だったからよかったものの
・吊り革に救えなかった人の手が五本の指で巻き付いている
・日時計のまわりでわらを編んでいるいのちがついにかたちをとった
・果樹園で風をむすんでいるひとと風をほどいているひとの声

BooK ParK 1月25日発行(1260円)笹井宏之歌集『ひとさらい』より

「あとがき」も詩のように美しい歌集です。


  風間 祥  * 『今日の歌 :本』 * 07:20 * comments(0) * trackbacks(0) *  
今日の歌/笹井宏之さんの歌(題詠100首blog)
2006.09.30 Saturday
0

 

093:落(笹井宏之)
投稿日:2006-09-30 Sat

集落を追われたひとと釣りをする とてもただしいひとだったのに

085:富(笹井宏之)
投稿日:2006-08-26 Sat
富だけを持つひとたちが哀しみの椎茸を金盥で洗う


いいですねぇ。
笹井宏之さん。
文学における『リアル』を書くことの出来る人って、
こういう人だと思います。

089:無理(笹井宏之)
投稿日:2006-08-26 Sat
ありったけの安心感を差し出してあなたは無理のあることをした

080:響(笹井宏之)
投稿日:2006-07-13 Thu
どちらからともなく音になりすまし夜の海へと響いていった

079:芽(笹井宏之)
投稿日:2006-07-13 Thu
おむかいの倉本さんが発芽しているので水を買わねばならぬ

076:あくび(笹井宏之)
投稿日:2006-07-13 Thu
あくびするあなたの横を爆撃機のように飛び立つ鳩の一群

064:百合(笹井宏之)
投稿日:2006-06-17 Sat
シゲヨさん、むかしのことをはなすとき百合にならなくてもいいからね

045:コピー(笹井宏之)
投稿日:2006-05-24 Wed
太陽と月と砂しかない場所でひっそりと震えだすコピー機

034:シャンプー(笹井宏之)
投稿日:2006-05-11 Thu
知られてはならないことをひとつずつシャンプーの原液へと溶かす

風間 祥  * 『今日の歌 :インターネット 』 * 11:05 * comments(0) *
brackbacks(0) *  



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「森の時間」/デッサン
2010.01.30 Saturday
                 
・突然に暗黒世界がやってきて霧という霧あつめて去った


・湧水が生まれる森の奥深く胞子無数に浮遊する夜


・その人は幸福だろうか語られて視られて一つの伝説となる


・昔いた 山荘に住む少年が 詩画集のこす無口な人が


・最後の日々苦しんでいた気配がある 直射日光隈なく射して


・ある意味で殺された人 春浅い汽水の水の満ちて引く間に


・静謐な時間が流れ深海に光を避ける時間が流れ


・胸中に笹竹が生え笹竹は光のそよぎ風に伝えて


・ひっそりと絵を描いていた少年がひきずり出された空中画廊


・深層の心理伝える手紙書く手紙は森のポストに届く


・広場では篝火高く積み上げて祭りの準備も終ったらしい


・明けやらぬ未明の空を墜ちてゆく昨日巣立った春の山鳩



                                                                                                   『開放区』2010.2.1










 

: 『歌集、歌書、歌誌、その他書評』 : comments(4) : trackbacks(0) : posted by 風間祥  :
Comment








笹井宏之の父です。
宏之の第二歌集をご紹介いただきありがとうございました。
『些細』のブログにも紹介させていただきたいと思います
ので、よろしくお願い申し上げます。
posted by 筒井孝司(笹井の父) : 2011/01/29 11:14 PM :
筒井孝司さん 初めまして。
笹井宏之さんの歌は、光を湛えた詩のようで、
笹井さんは、宮澤賢治のように、
生死を超えて存在する人のような気がします。
posted by : 2011/01/30 2:31 PM :
本日(2月6日)、『些細』のブログに紹介させていただきました。

紹介させていただくにあたり、〔search〕窓から、「笹井宏之」で検索してみたところ、驚きました。

私たちの知らない宏之をたくさん発見しました。
感動しました。

心からお礼申し上げます。
posted by 筒井孝司(笹井の父) : 2011/02/06 5:00 PM :
筒井孝司さん 今晩は。

笹井宏之さんは、1982年夏生まれなんですね。
私の息子も、1982年夏生まれなんですよ。
同じ時代の空気を吸って育ったのでしょうか。

今日の(7日、月曜日)の東京新聞夕刊、
文芸欄の匿名時評【大波小波】の「黒鳥」氏が、
笹井宏之さんの『てんとろり』のことを、
取り上げていらっしゃいました。
「歌壇を越えてもっと読まれてほしいものだ。」と。

きっとそうなると思います。
posted by : 2011/02/07 9:25 PM :
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