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『天皇の短歌は何を語るのか』━現代短歌と天皇制━/内野光子著


















276ページ
発行所 御茶の水書房
定価3800円+税(3990円)
ISBN978-4-275-0144-5
C3095
2013/8/27発行





目次より

1 天皇の短歌は何を語るのか━その政治的メッセージ性

2 勲章が欲しい歌人たち━歌人にとって「歌会始」とは

3 メディア・教科書の中の短歌

4 『ポトナム』をさかのぼる

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内野光子さんの労作。
タブーを恐れないということは、
口で言うほど簡単なことではない。

誰かが書かなければならない。
でも誰にも書けることではない。

暗然と存在する権威、権力に対峙して、
文学が本来取らなければならなかったスタンスは、
現代短歌と呼ばれているものからは、すっかり失われ、
見えない権力に抵抗するどころか、
むしろ自ら、権威・権力に擦り寄り、跪き、頭を垂れて、
嘉されることを良しとする風潮が蔓延し、
それに連なる隅々までも裾野を広げる。

歌人たちが、如何にして取り込まれて行ったか。
歌人の前にぶら下がる勲章、名誉、地位の誘惑。
芸術院会員、文化功労章、文化勲章etc 終身の栄誉へのステップ。
歌会始選者、皇室御用掛、というもののの隠然たる影響力。
さりげなく、こともなげに、完成する輪。


風間祥  * 『歌集、歌書、歌誌、その他書評』 * 05:18 * comments(0) * trackbacks(0)

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