銀河最終便
WEB日記

『ドリーム・ドリーム』/東急シアター・オーブ(「宝塚100周年前夜祭」B日程)                 
10月26日、土曜日、12時開演
構成・演出 荻田浩一


観に行ってよかった。
どうせOGの集まった唯のお祭りだと思って見逃したら後悔する。
3時間20分、頭から尻尾まで餡のたっぷり入った鯛焼きのように美味しい公演だった。

朝海ひかるの綺麗なダンスが、あんなにたっぷり観られるとは
思っていなかったし、
 
朝海ひかると安寿ミラが一緒に踊っているの見るのも、
夢のようだった。
赤いドレスで安寿ミラが踊る場面では、
ダンスで鍛え抜かれた背中の肩甲骨の美しい動きを見ることができる。

一幕最後のソロは、彩輝なおが「飛鳥夕映え」の主題歌を歌った。
あの作品もいい作品だった。
(その後、トップスターになる貴城けい、瀬奈じゅん、大空祐飛が、
役替わりで競演する王朝ロマンだった。
柴田侑宏作、大野拓史演出だった。)

卒業後、一度も見ていなかった紫ともが、
現役の娘役さんたちにも劣らない初々しさと、
その名通りの薄紫のイメージを当時同様湛えているのも懐かしく、
南海まりが、安蘭けいと同じ舞台に立っている姿を見ると『龍星』を思いだし、
彩乃かなみの歌を聴くと、相手役だった瀬奈じゅんの不在(帝劇『エ二シング・ゴーズ』出演中)を感じた。

紫ともの相手役だった一路真輝は、この日のゲストとして登場し、
宝塚バージョンの「私だけに」を歌い、汀夏子さんと「ディガディガドゥ」を歌った。
大浦みずきさんを、舞台で生で見ていないので、
生で見た私の中の宝塚での最高の踊り手は、朝海ひかるでありであり、
生で聴いた宝塚での最高の歌い手は、涼風真世と一路真輝なのだった。
その涼風真世や一路真輝も、もう退団して17年ほどになる。
(宝塚100年を遡れば、先日亡くなられた岩谷時子さんが「歌劇」編集部にいて、越路吹雪が大劇場の舞台で歌っていたという時代もあったということなのだが。)

安蘭けいは、「ひとかけらの勇気」を歌った。
どのジェンヌさんも、宝塚卒業後も、他の舞台や自己修練を続けていて、
現役の時、あまり上手じゃなかった人も、上手になったなぁ、
などと聴いていたりするけれど、
ほんとうに歌が上手い人が現われて歌うと、
パッと霧が払われて目も耳も醒める感じがする。
今更ながら、安蘭さんは、ほんとうに歌が上手だ。
劇場全体に響いていくその響き方が違う。

大真みらんや大凪真生、彩海早矢等のシャープなダンスも見応えがあった。
卒業しても進化しつづけている。
全日程のピアノ伴奏は、麻路さき。
今も数々の舞台で活躍する初風諄さんが、柔らかな手の動きだけで、
客席を鎮め、舞台進行を上手に進めていたのが印象的だった。
: 『映画・演劇(宝塚)・TV・コンサート』 : comments(0) : trackbacks(0) : posted by 風間祥  :
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