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「面倒な国」と二階幹事長は言うけれど 真実の合意なくして解決を焦った帰結なのでは?

日本人は、いまだに中国や韓国のこととを、
隣人とは思っていないような気がする。

いつまでも尊大な思いを持っていて、
何かあるとケシカランとか思って。
隣人だとしたら、ひどい隣人で、
いつでも見下したがっていて、
客観性は無視し、
相対的に、自分の方が偉い、素晴らしいと
思いたがって。
 
「実際そうなんだから」
と、すぐ思う人たちがいる。
そういう関係ではなしに、世界でも最も、
お互いの歴史、文化に影響をしあった関係なのだから、
尊敬しあえる隣国に、一日も早くなれるといい。
 
日本は、韓国に対して、特に偏見を持っているように思う。
対等な合併という形と、完全な植民地では、またケースが違うかもしれないが、
かつて植民地のような国の場合、英国と旧植民地、
フランスとアフリカの幾つかの国などは、どうなっているだろう。

私にはよくわからないが、日韓関係は、
国際的に言っても、特殊な関係になっているような気がする。
近親憎悪にも似た、複雑な感情に支配されているような印象がある。
互いのプライドが、鬩ぎ合うような、優劣を競うような、
そういう心理が、どこか付きまとっているような。
 
韓国側の思いは、逆の立場であったらと思えば、
当然と思う。
日本は、どんなに責められても仕方のないことを、
して来たのだ。

もし、仮に、当時の力関係が逆で、
日本が、韓国に併合され、名前や、言葉まで奪われていたら、
日本人である私は、絶対、許せない思いになっただろう。
その上に、戦後、韓国と北朝鮮という二つの国に、
分断されたのだから。

 
ドイツは、まともに東西ドイツに分断されたが、
日本の場合は、アメリカだけの占領地になったから、
東西に分断されず、
第二次大戦前も戦争当時も、徴用も、徴兵もされ、
1910年以降大日本帝国に併合されていたあの半島が、
結局、アメリカとソ連の戦後処理で、
南北に分断されることになってしまったのだから、
日本の身代わりになったようなものだと言える。
民族分裂の悲劇、
ほんとうにそれは大きな悲劇だ。

だとすれば、彼の国が、日本に対して、
良い思いを持てないのも、よく解る。


 
中国に対しても、同じようなところはあるけれど、
中国は、歴史の長い国であり、国土面積も大きいせいか、
中国に対する方が、口では何と言っていても、
まだ畏敬の念が潜在しているように思う。
 
韓国は、日韓併合時代の、関係の在り方や、
未解決の問題もあるせいか、
歴史の長さは、韓国(朝鮮)も、中国5000年に近く、
こちらは、日本人があまり知らないこともあり、
またたとえよく知っていたところで、
見下したい思いの前にはどうとも思わず、
ただ国土の広さは、はっきり目に見えるものなので、
日本人の意識の底にも、韓国を蔑視するほど、
中国は蔑視しないのではないかと。
 
それにしても、相対的に貶めて、自信を得なければ、
自然には、自信も誇りも持てないのは、情けないこと。
 
よく知れば知るほど、どの国にしても、
絶対に軽蔑なんかできないはずなのに。
日本も、アジアで孤立することなく、
対等に友好を深めることが出来るように、
せめて子供たちの世代では、
意識変換をしてもらいたいものだと思う。
 

 
安倍さんは、とにかく巧を焦り過ぎるのだ。
だから失敗する。
「誠意」無く、功名心から交渉するから、
いい加減な結果しか得られない。
すべてが、その調子だ。
口先三寸で、誤魔化そうとする。
責任も持てないのに、宣言したり約束したり、
歴史的な快挙を、常に夢見ている。
 
(だいたい、朴政権と、安倍政権が、
心の問題を置き去りに、表面上の合意を急ぎ、
お得意の「未来志向」で、
10億円というお金でカタを付けようとし、
10億円でカタが付けば安いものだくらいの傲慢な上から目線で、
「不可逆的に最終的に解決」という、
虫のよい条件まで付けて、
これで将来文句を言ってくれば向こうが悪いという
証文でも取ったつもりの、拙速的解決に持ち込んだのが、
浅薄な政治的解決というものであって、
時の政権が、民意に反していれば、この合意の、
早晩破棄もされるだろうことは、予測されるものだった。)
 
今日、広島で核の無い世界を祈ったと思えば、
明日は、国連で核禁止条約に署名せず、
その次の日は、武器禁輸に反対するといった調子だ。
それを恬として恥じない強心臓こそは、
安倍氏の、頭に代わる武器なのだろう。
それだけで乗り切って来て、
最長政権を目指そうというのだから、
最強と言えば、確かに最強だ。

 
選挙中はクリントンさんに擦り寄り、
駄目だと解ると、トランプさんのところへ飛んで行き、
プーチンさんは、その気もないのに、
わざわざ自分の故郷まで呼んで領土交渉を成功させて、
改憲選挙に持ち込もうとし。

 
ハワイまで行って、頭を垂れたと思ったら、
翌日、稲田防衛相は、戦犯も合祀されている靖国参拝を敢行し。
天皇の生前退位の希望まで、政権の意のままに捻じ曲げた解決を図り、
果ては、自分の好戦的な姿勢によって増したテロの脅威にも、
対テロ対策と称して、戦前の「治安維持法」を想起させる
「共謀罪」を言いだす。
全く、見事なまでに支離滅裂な脳内工程表。

 
ことごとく、民意をないがしろにし、
ただ自分の功名心と、焦りと、
情報分析力の無さを証明するのみ。
外交力、政治力の無さを露呈しているだけだ。
 
こんな調子で、トランプ氏の大統領就任後の会談に望んだら、
どれほどの国益を失い、どれほどの貢物をし、
どれほど、日本の存立懸念を増して来るかわからない。

誰か、もう少し冷静に、日本の首相として
各国首脳と交渉できる人はいないのだろうか。
自民党にだって、安倍さんに代わる人はいると思うが。
これ以上、日本が孤立し、世界の中で、不利な立場に追い込まれないために。
祥  * 『日記』 * 16:59 * comments(2) * trackbacks(0)

コメント

台湾が大陸から移住せざるを得なかったように、日本も大陸から移住したとすれば、現在の台湾や日本について中国や朝鮮はどのように考えるのでしょう?
日本が戦争した理由は、食糧難やエネルギー不足が原因?だったのか分かりませんが、内政を維持するための今でも取られる政策のようにも思えます。中国、朝鮮も同様なのでしょう?国という考えが存在する限り、食料とエネルギーの自給自足、自衛力は必須のように思います。対外戦争は、歴史上皆破綻で終わっていることから、二の舞いを犯すこともないでしょう。何が必要かだと思います。
Comment by 夕夏 @ 2017/01/10 1:23 AM
二の舞を犯すことがなければいいのですが、
戦争は愚かな選択と知りながら、
再び同じ道を通ることもある。
突発的に起こり、引き返せない道に
踏み入ることもある。それが怖い。

政策的に有効な手立てがなく、内政に行き詰ると、
外に仮想敵を作って国民の目を反らし、
内なる失政隠しと政権の支持率UPの、
一石二鳥を狙うのも、常套手段の一つです。

外部に敵を見い出すと、
愛国心に火をつけられる人たちがいますから。

普段おとなしい日本人も、ひとたび愛国心スイッチが入ると、
嘗ての戦争の時のように、外国をケシカランと言い始める。
自省よりも、相手の非をなじるようになると、
とても危ない。

前の戦争の時も、戦争へ向かう勢いを止められなくなったのは、
よく言われる軍部の暴走というより、
国民大衆の声を止めようがなくなったという面が強い。
やってしまえと、暴走をけしかける多くの国民がいた。
そうなってはいけないわけで。

必要なものが、あっても、
他国のものを強引に奪うわけにはいかない。
かつての日本は、強引に奪いに行った。
そのために、今もその責任を追及されることにもなる。

戦争は、突発的に起こるものではあるけれど、
そこに至る道は、長い。
徐々に徐々に、敵愾心を育んでしまうことが、
最終的な発火点につながる。

外交の失敗は、孤立を決定的にする。
孤立した国は、生きていけない。
たとえ戦争をしなくても。

心の内に軽蔑しながら外交をしても、
成功はおぼつかない。
表面だけで解決しようとしても
それも難しい。

対外的交渉相手が弱体化している時、
日本は油断をしたり、図に乗る傾向があるから、
そういう意味で、
険しい場所に、今の日本はいると思います。

互恵関係への道を探るとしたら、
徳川幕府が朝鮮通信使を迎え厚く遇したように、
まず、尊敬の念から始めるべきだと思います。

中国とも、ずいぶん古いところまで遡ってしまいますが、
鑑真を迎えたり、最澄や空海が唐に学んだように、
文化の交流をさらに厚くするようなことから、
始めてもいいかと思います。

随分悠長なとお考えでしょうが、
互いの国民が理解しあうためには、
熱くならないことが大事だと思いますから。
Comment by 祥 @ 2017/01/10 3:43 AM
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