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いつか来る日ではあったけれど。

塚本邦雄さんが亡くなられた

1992年から2年ちょっと、短い間だったけれど、
「玲瓏」に所属させて頂いた。

塚本邦雄さんは毎日歌を何十首も書かれるのだと
知ったことは新鮮な驚きだった。
それまで、毎日そんなに沢山の歌を書く歌人を知らなかったから。
それまでもそれからも、塚本さん以外に、
私にそういう驚きを与えた歌人はいなかった。

何年か前、その塚本邦雄さんが一首しか作品を載せていない『玲瓏』
を見ることがあり、ものすごく淋しい気がしたことがあった。
ゆっくりとしずかに消えてゆく太陽を見るようだった。

短歌研究文庫の『塚本邦雄歌集』が好きだった。
そこに自選された1973首の閑雅空間が。

心より塚本邦雄さんのご冥福をお祈りします。



・馬を洗わば馬のたましひ冴ゆるまで人戀はば人あやむるこころ  塚本邦雄
・秋風の曾曾木の海に背を向けてわれは青天よりの落武者   
・いのちもてこのひとことをつたへむとあらくさむらを奔りゆくなり   
・誰の死後 否 夜の桐の花群に楽ゆらゆらと満ちきたるなれ


祥  * 『日記』 * 11:23 * comments(0) * trackbacks(0)

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