銀河最終便
WEB日記

今起きている問題は、新卒の時点で                 
将来が決まってしまう確率が、どんどん大きくなっている点だ。

この2・3年、景気が回復し、新卒の就職市場そのものは、
非常に明るくなって、バブル期以上とも、就職課の窓口には
企業から求人票が殺到しているともいう。
2007年問題もあり、数字的には、ほぼ100%近い新卒者
の就職が可能になって来ている。

しかし、その中味は、新卒者イコール正社員であった時代と違って、
雇用形態から見ると、契約社員や、派遣社員が少なからず増えて来ているという。

社会全体でも、この数年の間に社員の構成比は激変しており、
非正社員が全体の三分の一を占め、三分のニの正社員との待遇格差は、
年齢と共に大きく広がってゆく。
その年収の差は平均して四倍、六倍、十倍、退職金まで含めた生涯賃金の差はそれ以上にもなる。

新卒で正社員になれなかった場合、現在のシステムでは、
殆どボーナス無し、昇給無し、退職金無しの人生が待っている。

それでもいいと、所詮、サラリーマン。企業の奴隷。
そんなコセコセした生き方はつまらないと、
激動する世界、一流企業の命運も定かならない現代、
諸行無常と行方定めぬ生き方を自ら選んだのなら問題は無い。

希望したにも関わらず、正社員として採用されなかった場合が
悲惨なのだ。
なぜなら、それは、企業によってのみ都合よく、
非正社員にとっては、リスクのみ多い雇用形態だからだ。
企業の使い捨て的我儘と成果主義の悪用を政府は推進し、
保護していないだろうか。

新卒で、もし正社員として採用されなければ、
一生不安定な雇用形態を否応無く強いられるということが
起きて来ているのだ。
社会の可動性が低くなっている。
可動壁が固定壁になりつつある。

もちろん壁を突き抜ける力を持つ人もいる。
サラリーマンを続けるにしても、自ら転職を望みキャリアアップしてゆくエリート的転職は可能だし、
そういう人もいることは知っているけれど、
あくまでも少数であって、大方の場合、一度付けられた焼印のように、
非正社員という立場を転換することは難しい。

その他の選択肢も、可能性は従来もあったし、これからもあるだろうけれど、かなりの哲学と意志と能力と何らかの幸運を、必要とするかもしれない。

: 『日記』 : comments(2) : trackbacks(0) : posted by 風間祥  :
Comment








その通りです。生き方の選択肢は、意識レベルでは広がっているように見えて、実際には狭まっているのです。棲み分ける社会とはすなわち、弱肉強食の社会です。
posted by その通り : 2005/12/20 9:35 AM :
コメントいただいていることに気づきませんでした。
申し訳ありません。
社会格差、世襲的格差は広まるばかりですね。
鬱積したエネルギー、マグマの暴発する温床を
醸成していますね。

posted by 祥 : 2006/08/20 8:38 AM :
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